織部釉の膜の取り方


先日の本焼きで、織部のお皿にくすみが出てしまいました。 以前のブログでも書きましたように織部は焼成で不透明な膜が出ることがあります。 日本では、古来からこのくすみをとるのに、どんぐりのエキスを使ったようです。へた?(どんぐりを包んでいるとげとげの部分)を集めて、1週間ほど水につけておくと、水が茶色になります。 この水に陶器をつけておくことで被膜が取れるそうです。

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左より、サンポール、 中央、クエン酸 右、陶器専用水垢取スポンジ

 

どんぐりエキスの効用

どんぐりの木を見つけて、どんぐりの”いがいが”見たなものを集めてきて、エキスを取って、織部の作品をつけて見たのですが、もう一つその効果が分かりません。 よく見ると少しは綺麗になったかなと言う感じでした。

被膜の原因と除去の仕方

この機会にネットで調べたら、次のような記事がありました。

膜の成分は、銅の蒸気が、表面に付着する事によるものです。膜だけなら、酸で拭けばきれいになります。 陶芸家は、塩酸(12規定の濃い試薬)を水で数倍に薄めた液で拭くか、酸液の中に浸けておいて、その後、数時間水を出しっぱなしにして洗います。

少量で小さな作品の場合は、食酢とか、トイレ掃除のサンポール等をつかうか、水洗いの手間を考えると、クエン酸を溶かした水溶液のなかに浸けておく(あるいはふき取る)と、臭いも、たとえ口に入っても心配ありません。

やってみました。 その効果は??

以上の説明を基に、洗浄をして見ました。 ちなみに塩酸は薬局には売ってませんでしたので、使っていません。 食酢では、余り効果はありませんでした。 と言うことで、サンポールでまずやって見て、少し綺麗になったようにおもいますが、次はクエン酸の液に付け置きをしてみました。

写真の比較をしても、たぶん、効果が分からないと思いますので掲載はしませんが気持ち、透明感がましたように思えます。 本当はビフォア/アフターで、こんなに綺麗になりましたと言いたいのですが、それほど大きな差はなさそうです。

化学的にはどうか分かりませんが、焼成で出来た酸化銅被膜を、酸で溶かしているものと考えてます。 それにしても先人の知恵は凄い。 誰がどんぐりのエキスで、被膜を取ることを考えるのでしょう。


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