手ろくろで作る急須 初心者でも作れる簡単テクニックとヒント


陶芸の中で、急須が最も難しいのでないでしょうか?
その理由は沢山ありますが、やはり手に持つ事、そして、お茶を入れる器と言うことではないかと思います。 一言で言うと”誤魔化し”が利かないと言うことです。
重たい、バランスが悪い、垂れるなどの作品は、置物になっても、急須としては使えません。

これが本焼きの作品です。 黄瀬戸とたんぱんの作品をぐい吞みなどとセットして見ました。お茶より、お酒を入れた方がよさそうですけど
こんな手作り感のある急須です。 この作品のチャームポイントは、手作りからから出る”しぶい”そして、ちょっと”Cute”な感覚。黄瀬戸の色もこの作品もあっているように思います。

全体重量も280gと軽く、水キレもなかなか良いです。 お茶がスパッと切れて垂れません。蓋の取っ手のセンターがずれて、少し曲がってます。これも愛嬌でしょう

今日はこの作品を手ろくろで手びねりで作ります。 胴体以外は、玉作りとたたらです。
CIMG3871

この難しい作品でもある程度のやり方が分かれば、それなりの作品が出来るのではないでしょうか?

この作品が、作陶の完了品で、重さは324gで、目指す軽量化は出来てます。完全に乾燥すると後5~10%程度は軽くなりますので、ほぼ、予定通りの重さに仕上がってます。

急須を作る粘土と各部品の粘土の準備

粘土は、信楽の白を準備しました。 ここで大事なポイントです。 全体の重さをしっかり頭に入れて作陶をします。 その為に、予め部品用の粘土を小分けして置きます。
胴・350~400㌘、蓋・40~50㌘、口・50グラム 取っ手・50グラム 合計 550g
何となく、作ると800㌘くらいになったりします。 この方法であれば、これから、如何にマイナスを大きくしていくかだけです

胴の作陶 玉つくり

粘土を丸くまとめて、真ん中に親指で穴を開けてやって、穴を深くして行きます。

そしてある程度の形になったら、手回し轆轤に載せて固定し、横に広げてまっすぐな筒上げをします。 70mm (直径) X 100mm(高さ)位まで上げます。

大事なポイントは、真っ直ぐな筒上げをする事。 そして、薄く均一に。。又、高台は碁笥底にしますから、5mm程度でも大丈夫ですね。 そして、横壁も5mm以下にしたい。。

真っ直ぐ上がった筒を胴の中央位から、少しずつ丸く広げて行きます。 芯を出来るだけぶらさないように。 ある程度、膨らんだら口縁を針や弓で切って、なめし皮で締めます。 口縁は、蓋受を作りますので、少し厚めにしておきます。

蓋受けは、なめし皮を両手で持って、左の親指の爪を立てるようにして口縁の半分を下げてやります。 蓋受けのついている陶器になめし皮を両親指を当てて見れば、やり方が分かります。CIMG3868
これが出来ない人は、口縁を切ってなめし皮で締めて芯を出したあと、竹櫛で、上から5mm位のところにあたり線をつけます。
そして、その線を基準にして、内側へ曲げてやって、蓋受けを作ります。 これなら出来ますよね。

最後の仕上げは、直角の道具を使って、蓋受けの部分を水平にしてやります。 蓋受けが出来たら、胴を木小手などで膨らませて形を作ります。

半乾燥になったら、しっかり削って、薄く軽くして行きます。

手びねりでつくる蓋

蓋用の粘土を丸い玉にして蓋を作ります。 芯になる部分を残して締めながら丸く、口の大きさに伸ばしていきます。 胴の口縁の大きさをパスなどで測っておくか、針金を切って(針金のハンガーなど、少し太目の針金)、大きさを測っておいてその大きさにします。

難しければ、5mm程のたたらで粘土を伸ばして丸く、轆轤の上で針で切ります。 形を傘型にするのであれば、少し大きめに。蓋の取っ手は、後付けでいいですね。

取っ手の作り方

取っ手は50㌘の粘土を丸棒にして左右から、指を入れて穴を開けて、伸ばして作ります。 面倒であれば、まぐカップのような取っ手にすればいいと思います。 当然、取っ手の位置は、注ぎ口の反対になります。 このタイプは”後手(あとで)急須”といいます。

適当な木の丸棒があれば、粘土を薄く伸ばして、丸棒に貼り付けてちくわの様にしてもいいでしょう。しっかり締めて、どべで粘土を接着しましょう。

注ぎ口のつくり方

もっとも難しい部品です。 電動轆轤であれば、それなりに簡単に作れますが、手回しでは難しい。 と言うことで、たたらで作ります。 扇型の型紙を作っておきます。 この型にあわせて、5~6mmのたたらで作ります。注ぎ口 注ぎ口は薄く、根元は5~6mmで。。やり方はたたら板を片方に置き、棍棒に傾斜を付け粘土を伸ばします。 後は、丸くしてドベで接着するだけです。

紙で作ってみれば、イメージが沸きますよ。 後は、大きさを自由に変えてください。

Youtube動画を見て下さい。 これで悩み解決。。。

茶漉しの作り方

これも簡単です。。棍棒みたいな端が丸みがあるものに布を巻いて、それに、3mmほどの粘土を貼り付け、少し乾かします。後はポンスで穴を開けてやります。中心から回りに穴あけを広げて行きます。柔らかすぎると穴の切り口が切れになりませんので、数時間おいて、ポンスで穴が開く程度まで乾燥させます。 CIMG3869

胴の壁を丸くへこませてやってもいいですが、胴の厚みが3mmほどになっている必要があります。 たたらで作ったほうが簡単に綺麗に出来上がると思います

この写真、私の作品です。 上のやり方だと、こんなに綺麗な茶漉しが出来ます。

プロのものはもっと穴の数が少ないです。 穴を多くしようとすると、間が切れてしまったりしますので、無理して多くは作る必要ないのですね。

組み立て

共土(作陶と同じ土)のドベを使って、接着します。

大事なポイント:

  • 注ぎ口の高さに注意。。蓋受けの高さと、注ぎ口の下側の高さを揃えます
  • 取っ手は、注ぎ口から90度以内にします。85~88度の位置に。。蓋のつまみを親指で、押さえ、残りの指で取ってを持つ位置です。 そうなると取っ手は少し上目になります。取っ手の中心の軸が、反対側の胴の中心の高さになるような傾斜にします。 そうすると、取っ手を台にして、急須が立ちます。(バランスが取れる)
  • 手の位置を持ち易い位置に決めて、口の位置を決めます。(88度くらいの位置)

後は、YouTubeを見てください。 失敗しても、数回作ってみれば横領が分かります。 必ずできます。

Youtube動画”手ろくろで作る急須”


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