釉掛け(施釉)の裏技とヒント


二重掛け(重ね掛けとも言う)のテクニック

黒天目とそば釉・マグネシアマットの二重掛け

黒天目の上、金色の点々が出ていると思います。 これは、黒天目をずぶ掛けした作品に、そば釉を二重掛けする事で、このような斑点がでます。 そば釉は、良く攪拌します。 薄いと金色が出ません。 同じように、黒天目にマグネシアマットでも出るようです。

ちょっと高級感のある施釉で、まだやったことがない人はやってください。

黒天目となまこ釉の重ね掛け

少し、写真では見えにくかも知れませんが、黒天目をずぶ掛けし、釉薬が乾いて、ナマコをずぶ掛けします。 青黒いバックにやや白い流れが出ます。

その他の二重掛け

  • 瑠璃釉(下釉)白萩釉(上釉)
  • 黒天目(下)、わら灰(上)
  • 赤萩(下)、白マット(上)
  • 鉄赤釉(下)、透明釉(上)
瑠璃釉 白萩きり吹き 下、高台周りの色目と比較してください

などがありますが、テストピースを作って見た上での方が安全です。

作品は丸いものを手で挟みつぶしてます。瑠璃釉に白萩を軽く、霧吹きで掛けただけで、こんなに変わります。 高台の周りの色が本来の瑠璃の色で本体部分が重ね掛けです。少し、重たい瑠璃が和らいでいます。

二重掛けの焼成サンプルを作る予定です。楽しみにしておいて下さい。

柴犬ゆうたさんかの投稿(コメント)以前のブログに書き込まれたものですが、回答してませんでした。

テストをされる時、白、赤土どちらでもいいです。黒化粧の上から撥水剤をスプレーし、マグネシアンマットを掛けるとグレーの地に面白い模様になります。スプレーは距離をおき細かく掛けた方が良いかと。ついでに実験して下さい。

楽寿荘には、マグネシアマットがありませんので、南部の方で、機会があれば作ってみます。

釉薬の流れを使った施釉、織部・飴釉など

上の織部テストピースを見て下さい。 印花の部分の凹凸の部分で、織部の濃淡があります。飴釉でも同じように、谷の部分は釉薬が流れて濃く、山の部分は薄くなります。  この特質を利用したのが以下の作品です。

レース文様をこん棒で、粘土に押さえつけてレース文様を付けて、織部や、飴釉などを掛けると綺麗な文様を浮かび上がらせる事が出来ます。失敗フリーの技法で、たたらで作れば、より簡単に出来ます。

 同じ釉薬を使った濃淡で文様を出す方法

次の2点の作品を見て下さい。白萩と織部の作品ですが、白萩は、柄杓掛けを部分的にして、全体的に霧吹きで同じ白萩を掛けます。霧吹きは軽く。 この濃淡で、文様が出ます。 又、白萩は流れますので、柄杓掛けをした部分の山谷で、白萩の濃淡が文様となります。

織部の作品は、レース文様を白化粧土で付けてます。この白化粧土で、織部の透明感が強調され、くっきりと文様がでます。 そして、織部は、白萩と同じように柄杓掛けと、霧吹きを併用して濃淡で文様を出します。

柄杓はスイノウ付きと言って、柄杓にジョウロのような、口が付いたものがやりやすいでしょう。 百円ショップの小さな”じょうろ”を使ってもいいですね。

黒天目と白萩の垂らし、または霧吹き

黒天目をずぶ掛けし、白萩を垂らします。 アクセントとしての文様を付けます。

白萩の量で、色目が変わります。垂らす代わりに霧吹きで、吹きかけても面白い文様になります。

釉薬の掛け分け

小さなコーヒーカップ(エクスプレッソ)ですが、内外を違った釉薬で仕上げてます。 内側に乳白を掛け、乾いたら撥水材を上から、10mmほど塗り、外には別の釉薬を掛けます。心配であれば、内側全体に撥水材を塗ります。

高台を上にして垂直にずぶ掛けすることで、外側だけを施釉します。まっすぐ、垂直に釉薬に漬けることで、内側の空気が釉薬が内側に入ることを防ぎます。 内側の撥水材の上の釉薬はスポンジで綺麗に取っておきます。

撥水材を使った施釉

蝋抜きの施釉みたいに技法ですが、陶芸仲間からの投稿です。

織部、撥水材の施釉・・・Yokko-さん投稿

こちらはYokko-さんからの投稿で、赤土に織部そして縦の文様の部分が撥水材を塗ったもので、この部分は赤みを帯びるそうです。単に、ベースの赤土の色ではなく、織部を使った時にのみ、この様な色になるそうです。

織部・撥水材を使った裏技・・・投稿 柴犬ゆうたさん

これも撥水材を使った施釉で、撥水材をぬったり、霧吹きで撥水材を掛けて、織部の釉薬は掛けると織部がはじかれた部分が緋色になるそうです。

蝋抜き

撥水材を筆につけ、文字や文様を書きます。 毛筆の得意な方にはピッタリの技法です。撥水材で書いた部分には、釉薬がかかりませんので下地が出て、この様になります。抜いた部分に透明釉などを掛けるのであれぼ、一度焼いて撥水材を飛ばし、施釉後2度焼きをします。

撥水材の代わりにらラテックスと言うものを使ってもいいです。ラテックスは液体状の合成ゴムで、空気に触れると乾いて、透明なゴム状になります。 施釉をして乾いたら、針などを使って引っ掛け、指で引っ張りはがします。 剥がした後は釉薬を掛けることもできます。

釉薬の垂らし・流し

この作品は飴釉に、白萩を垂らしたものです。 鉄赤でも同じようになります。

飴釉・白萩 322g 120 x 75mm
鉄赤・白萩 247g 105 x 70mm

こちらは、特別な施釉ではありませんが、乳白に織部を垂らした作品で、葉っぱをイメージした作品です。


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