抹茶茶碗本焼きと各種Dataの変化 黄瀬戸とタンパンの発色 ”抜けタンパン”


期待の抹茶茶碗の本焼きが完了していた作陶から焼成までのDataが取れました。

黄瀬戸とタンパンの発色  ”抜けタンパン”

この茶碗は、黄瀬戸とタンパンで仕上げてあります。 タンパンを塗った部分は、作陶時、櫛目を入れてあります。


これが、タンパンにピッタリで、櫛目の部分にタンパンが溜り良い文様を出してます。また、内側には、緑の”抜けタンパン”が綺麗に出ています。

この作品は、初めて思っていたようなタンパンが出てくれました。 今回使ったのは合成のタンパンではなく、最近は貴重になっている自然のタンパンです。 この黄瀬戸とタンパンの茶器は茶人に昔から珍重されていたとのことですが、淡泊な黄瀬戸の肌によく合います。

寸法・重量の変化の検証結果 まとめ

抹茶茶碗三点のデータを取り、陶芸プロセス各ステップでの数値の変化を検証して見ました。 粘土: 半磁土

残念ながら、素焼きでのデータを取るのを忘れてしまいましたが、本に書いてあるサイズや重さの変化が良く分かるデータになりました。
以下、まとめます。(ベースとなる数値は、削り完了後が基準になります。)

  • 作陶完了時の重さは削り前ですので、重たいのは当たり前です。 でも、参考になるのは、これほど、削りで軽量化をしていると言うところです。作陶を終えた段階から、40~50%近く削ってますね。
  • 削り後から乾燥までは、寸法の大きな変化はない。重さは15~20%軽くなる。何となく分かってたことですが、乾燥では大きさは変化しないですね。 単に粘土の中に含まれている水分が蒸発しただけなんだ。。
  • 削り後から本焼きまでは、寸法は10%ほど小さくなる。重さは20~23%ほど軽くなる。乾燥から本焼きまでの変化は5%程度で、大きくは、作陶後の乾燥(水分の蒸発)の要素が大きい

重さの部分はマイナスの要素が水分、プラスの要素が釉薬ですね。 でも、ほとんどが水分と思った方が良いかと思います。 大きさの方は10%前後ですが、この要素が大きいですね。 本焼きが終わったら、かなり小さくなったように思うことがありますね。 この作品の場合は、高さも径もなんと10mm前後も小さくなっているんですね。僅か10mmかと思うと思いますが、実際の作品上は、大きさが相当小さくなったように見えます。

寸法・重量の変化データ

HTMLでの表の作成が上手く行ってません。 スタイルシートで、罫線が表示出来ませんので、見難いですが興味がある方は参考にしてください。

作品
 

 

 

高さ

作陶:   97㎜

削り後:  92㎜

24H乾燥: 92㎜

48H  乾燥: 92㎜

本焼き:  80㎜

変化: -12mm 87%

作陶:  97㎜

削り後: 92㎜

24H乾燥:92㎜

48H  乾燥:90㎜

本焼き: 83㎜

変化: ₋9㎜ 90%

作陶: 80㎜

削り後: 75㎜

24H乾燥:75㎜

48H  乾燥:75㎜

本焼き: 66㎜

変化:-9㎜ 88%

 

直径

作陶:  130㎜

48H 乾燥:125㎜

本焼き: 118㎜

変化: -12㎜ 91%

作陶:130 mm

48H  乾燥:125㎜

本焼き: 117㎜

変化:-13㎜ 90%

作陶: 135 mm

48H  乾燥:135㎜

本焼き: 128㎜

変化:-7㎜ 95%

 

 

重さ

作陶:  660 g

削り後: 367g

24H乾燥:326g

48H  乾燥:300g

変化: -67g 81%

本焼き:  284g

変化:-83g 77%

作陶: 596 g

削り後:334g

24H乾燥:300g

48H  乾燥:280g

変化: -54g 84%

本焼き: 267g

変化:-67g 80%

作陶: 442 g

削り後:301g

24H乾燥:280g

48H  乾燥: 260g

変化:-41g 86%

本焼き: 244g

変化: -57g 81%

 

高台

     

この本焼きに10㎜程足してやれば、相当大きくみえるでしょう。Dataを取って見て作品の変化が初めて分かったように思います。 今までは、何となく分かったつもりでいました。 もちろん、このDataは、この粘土と作品に限った話であることは申すまでもないことですが。。


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