七福神大黒様を作ろう! 彫塑で作るワンモアステップアップの陶芸 


今日は七福神の話と彫塑による成型への挑戦です。

彫塑は彫刻の手法で、彫刻には、削って作る所謂彫刻と、貼り付けて成型をしていく彫塑と言う技術があります。

今回は、日本で最も人気のある伝統の七福神の”大黒天”を作ります。

以前に木彫りをやっている友人にだるまさん見たいな、陶芸でも作れる座像の図面をたのんでいたら、木彫りで使った”大黒さん”の図面を持って来てくれました。

干支などを作って来ましたが、是非、もっとレベルの高いものに挑戦したいと以前から思ってました。

木彫りの職人さん(仏師)も、作品の図案を書いたら、事前に粘土で一度作ってみるそうです。

彫刻家もそうらしいです。ミケランジェジェロのダビデの像など、どうしてあんなものを、大理石を削って出来るんだろう。 いきなり木を彫り始めたら、後戻りできませんものね。

大黒様って何?

教室の生徒さんから、”大黒様を作るのであれば、恵比寿天もいるよ”と言われました。そうなん?

大体、七福神も知らないし。大黒天と恵比寿天はペアでないないとダメだなんて知らんは。 ほんまかな? そしてネットで調べて見ると、確かに、大黒さんと恵比寿っさんはペアで売られていますね。

ウィキペディア記事 七福神からの抜粋

こんな時に頼りになるのが、ウィキペディア。 ”七福神” ”ウィキペディア” ”大黒さん”と入力すると、こんな説明がありました。(部分抜粋)

七福神とは、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿天(えびすてん)、寿老人(じゅろうじん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、弁財天(べんざいてん)、布袋尊(ほていそん)の七つの神様の総称です。

「七難即滅、七福即生」の説に基づくように、七福神を参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かると言われています。

七福神の信仰は、室町時代の末期のころより生じ、当時の庶民性に合致して民間信仰の最も完全な形となって育てられてきました。

特に農民、漁民の信仰として成長し、現代に今も生き続け。。。。。

大黒天(だいこくてん)とは、ヒンドゥー教のシヴァ神の化身であるマハーカーラ(サンスクリット語:Mahaa-kaala、音写:摩訶迦羅など)のことである。大暗黒天とも呼ばれる。

密教の大黒天 – マハーカーラが元になり出来た密教の神である。

仏教の大黒天 – 密教の大黒天が元になり出来た仏教の天部に属する神である。

神道の大黒天 – 密教の大黒天が元になり、大国主命と神仏習合して出来た神道の神で、七福神の一柱としても知られる。

大黒と恵比寿

日本一大きいえびす、大黒の石像は舞子六神社にあり商売繁盛の神社とされている。

大黒と恵比寿は各々七福神の一柱であるが、寿老人と福禄寿が二柱で一組で信仰される事と同様に、一組で信仰されることが多い。

神楽などでも恵比寿舞と大黒舞が夙(つと)に知られ、このことは大黒が五穀豊穣の農業の神である面と恵比寿が大漁追福の漁業の神である面に起因すると考えられている。」

また商業においても農産物や水産物は主力であったことから商売の神としても信仰されるようになっていった。

ウィキペディア抜粋ー

大黒様は農業の神さま、そして、恵比寿っさんは漁業の神様で、それぞれ豊作と大漁の神様のようで、七福神の中でも、最も人気のある神様のようです。

恵比寿っさんを作るのであれば、七福神を作らなくちゃ。 これ多分一年掛けても作れないでしょう。

大黒様の彫塑(彫刻の技法で貼り付けて造形)

七福神の第一号の大黒さん。これ難しい。干支犬などとレベルが違う。 元々、仏師が作る木彫り用の図面を作るのですから、これって半端じゃない。

コメ俵、脚、腕、胴、頭など全て個別に空洞でつくりました。 図面があるだけで、土の量は全く分かりません。

そして、下から組み立てて行って。。。当然ながら、バラバラの出来。。後は彫塑的に粘土をべたべたと貼って行って仕上げをして行きます。

米俵の大きさが少し小さいですね。

大黒様の重さで少し潰れ気味。 針で空気穴を開けるのが早すぎた。 後から土を足します。

 

福袋には金貨が沢山入っているのかな?

横から見た福耳。 少し膨らみが足りませんね。 前からはふっくらとしているのに、横から見ると少し貧弱。 粘土を足した方がよさそう。

 

この大黒さんの顔は少し若く見えます。

一応顎ひげはつけて見ましたが。 口ひげは止めておきます。 細くてすぐに折れるでしょう。

 

顔の表情も難しいですが、衣も難しい。 衣のふわっとした感覚がなかなか出て
くれなくて、襞などを入れてみたですが。

このような作品は内側の骨格や筋肉が大事で、衣の下に隠れる腕の形や位置で雰囲気が変わって来ます。

デッサン教室の彫刻家の先生に見て貰えれば、ずばずば修正をしてくれるのですが。。今回は自力でやるしかない。図面を見ながら、全体のバランスや、大きい部分を仕上げて行きます。 彫塑でもデッサンでも、物を正しく見る観察力がないと上手く行きません。

彫塑をやって、ぺたぺた粘土を貼って行くと、結局 1kgの粘土を一粒残さず使ってしまいました。 重た!!

大黒様本焼き

大黒様の本焼きが一ヵ月以上かかってやっと上がって来ました。 作品が真っ黒で写真では見難いと思いますが、思っていたような仕上りになり、満足の結果です。

釉薬は黒天目で、そのお陰でどのようにライティングを変更してもこんな感じの写真写りにしかなりません。

打ち出の小槌は黒天目にそば釉を軽く重ね掛けしました。

焼成の時に、少し、緩んで前に傾いてますが、見方によっては、小槌が振られているようで面白いと思います。 この部分は折れる可能性もありますので、予備のものを一つ作ってます。

木彫り教室の仏師さんが、生徒さんの為に書いた図面を見ながらの作陶でしたので、前後左右からの図面がありましたので、どこから見てもいい出来と思います。

米俵、胴体、脚、手、顔、福袋、小槌、全ての部品が空洞になっていて、軽量化をしてます。 と言っても、成型で相当粘土をぺたぺたと貼って形を整えましたので、その分、重たくなってます。最終の重量はちょうど800グラム。 重たい分、有難みが感じられ作品です。

 

やはり、仏師が書いた図面だけあってだれでも作れると言う作品ではありません。

 

陶芸教室の仲間とは、前にお賽銭箱を置こうかなどと冗談を言ってました。

この神様、我が家に多くの福と富をもたらしてくれるのではないかと思います(合掌)


生活に潤いをもたらす陶芸作品! たたらで作る二重竹籠風花入の制作


竹を編んで作ったような、こんな作品の制作は如何でしょう。

たたら作りですので、 粘土、針、たたら板(5~7mm厚)、カッターナイフ等の少ない道具で出来ます。


手持ちの花瓶をこの中に入れるで、生活空間が明るくなって潤いが。奥様やガールフレンドへのプレゼントにもピッタリの作品と思います。

綺麗な花が活けられると感動ものです。

二重竹籠の作り方

    1. たたら作りの方が後からの穴あけ加工がやりやすいので、2.0kg位の粘土を7mmのたたら粘土にします。粘土は使う釉薬で決まます。 今回信楽:赤
    2. 事前に下の図面を印刷して、大きさを決めておきます。
    3. たたら粘土を、暫く置き少し乾かします。 そして型紙をあててカット。 ここがポイント: 継ぎ目は竹籠の斜めのラインで接着します。
    4. 型紙のラインに合わせて、ルレットで竹編みの線を入れます。 まだ刳り貫きません。
    5. 丸い底板に載せて、針で傷をつけて、どべを付けてしっかり接着。
    6. 暫く乾燥させて、先ほどのルレットで描いた線に沿って、デザイナーナイフなどで、穴をカットします。

    YouTube動画 陶芸二重作り花かご

    こちらのYouTube動画 ”陶芸二重作り花かご”は一千回の再生回数を突破しました。サムネールの写真は本焼きのものに変更してあります

    二重竹籠花入本焼きとフラワーアレンジ

    花瓶に活けた花もいいのですが、この竹籠に入れただけで、高級感がぐっとアップします。

    この陶芸の竹かご目立ちませんが、花入ですので、目立たせたいのは花で、花器は、私のように控えめで目立たない方がいいですね。

  • 釉薬は黒天目にそば釉の二重かけ、二重掛けにより、そば釉の金色の点々が出て綺麗です。
  • そして内側の花瓶は以前に作った花瓶です。 このように内側の器は作っても作らなくても全然問題ないですね。
    今日の主役をアップするとこんな感じです。制作のポイントはYouTubeに載せてますが、

    竹籠の図面

    ここでパソコン画面から、図面をコピーする裏技を。 この方法を知っていれば、いろんな情報が入手できます。例えば、陶芸の図面かと、楽譜とか。 法に抵触しない範囲で。

    1. パソコンの ”Prt SC”機能を使う⇒パソコンのキーボード配列の一番上の列にあります。
    2. Shiftを押しながら、Prt SCボタンを押します。
    3. これで、画面に表示されているものが全てコピーされます。
    4. そして、NotePadやWordなどに貼り付けます。
    5. そして印刷。

    これだけです。

    慣れれば、簡単なんですが、それでも難しい方にはこちらをどうぞ。 JPGですから、写真を印刷する要領で。

    この図面をつくる一定の法則を理解すれば、編み籠の高さが変わっても大丈夫です。 でも、文章では説明し難いので、 図面をコピーして適当な大きさに拡大して使って下さい。

  • ロジックのヒントは図面上に書いてあります。 印刷して、紙を自分のイメージするものに加工してください。 加工は、コピー機の倍率を変えて、後は切り貼りです。是非、作って下さい。 Good Luck!

Youtube 動画 Top10 (再生時間)過去30日


世界中に広がるYouTube動画ですが、累計再生時間(分)でのBest10をリストして見ました。 陶芸愛好家の方々が多い事で、やはりハウツーもののビデオが良く見られてます。

このリストにはありませんが、累計で16000回の再生回数のものもあります。 何度見ても、これが一万回の再生かと思える内容なんですが、作者には分からない基準で、閲覧者は見ているのでしょう。 この要因が分かれば、もっといいビデオをつくる事が出来るかも知れません。

累計再生回数は24万回、そして、チャンネル登録者は570人にもなって来ました。海外からの登録者が多くて、ビデオの内容にオリエンタル 又は、日本の文化を感じてくれているのでしょうか?

チャンネル未登録の方は、是非チャンネル登録をお願いします。

動画の最後に私のプロフィール画像が出てきますので、これをクリックして頂いたら登録できます。

たたらで作るレース文様作品 花器&大皿 作陶  YouTubeはこちら

再生回数 3000回、時間:7200分

たたらで作るレース文様ですが、読者から作り方が上手く行かないという質問がありました。 レースの文様が上手く出ない時の対応は①レースをしっかり粘土に密着させる。②化粧土の濃さは、少し固めに。。マヨネーズくらい。 ボトルの上澄みを別容器に移し、下の濃い部分を使う。③はけ塗りは、化粧土を上から置いていく。。特に一回目は ④化粧が乾いて、光沢がなくなり、べたつかなくなるまで、レースを剥がさない。 これらのポイントを守れば、大丈夫です。

干支犬を作ろう YouTubeはこちら

再生回数 1500回、時間:7700分

2018年の干支は”犬”。南部の陶芸教室で干支制作。60名の参加者があり、3クラス。 応募者は90名、この時期になると干支つくりが欠かせません。このビデオを見て作りましょう。 粘土450gと少ない道具で出来ます。2時間程で、世界唯一の干支が。

袋物制作 風船を作ろうYouTubeはこちら

再生回数 990回、時間:6500分
陶芸で覚えておきたい袋物の制作。 その中でも覚えておきたい風船。 ランプシェード、アロマポット、フクロウなどなど、花瓶の制作からもう一歩進んだ技術

手ろくろでつくる抹茶茶碗 YouTubeはこちら

飴釉・白萩 322g 120 x 75mm

再生回数 990回、時間:5900分

久々に抹茶茶碗を手ろくろで作ってみました。 抹茶茶碗は、簡単そうで奥が深い作品で、何度やっても満足が行くレベルになりません。 電動轆轤でやれば、30分ほどで出来るのですが、個性的な作品には、手ろくろが良いかと。。。2点を作って見ました。 もっと、ざっくりしたものにしたかったのですが、 いつもの癖で、丸く綺麗なものになりました。

風船で作る蓋物技法YouTubeはこちら

再生回数 976回、時間:5500分

今日はちょっと変わった風船からつくる蓋物のやり方を紹介します。このビデオは、電動轆轤で作ってますが、手回し轆轤で、紐作りリが出来る人は、風船も簡単に作れますね。 風船から、蓋物を作ります。 陶芸は楽しい技法の一つに加えて下さい。

お雛様をつくろう Series I YouTubeはこちら

再生回数 1000回、時間:5300分

正月が過ぎて、あっと言う間にお雛祭り。陶芸でのお雛様つくり。今回、お雛様作りをシリーズで紹介します。 今回はそのシリーズ Iです。 比較的簡単なお雛様作りです。

紐作りの基本 YouTubeはこちら

再生回数 410回、時間:3500分

陶芸の技術の中で、紐作りは基本中の基本と言えます。 ビギナーにとって最も大事な技術ですが、熟練者でも、芯が出なかったり、重すぎるなど、悩みを抱えている人もいます。 もう一度、この基本技術を見直しましょう。この技術のレベルは格段アップします

陶芸 石膏型で作るネックレス YouTubeはこちら

再生回数 500回、時間:3000分

陶芸で大玉のネックレスを作ります。でも、珠が大きいと首に掛かる重量も大きく、肩が凝るそうです。 その為に大きなものは、中を空洞にして、軽量化をします。 でも、2mmは難しい。 石膏で玩具のゴム玉を型取りました。小さいけど、一応割型。 この発展形が鋳込み用の石膏型ですね。 ネックレスやブローチなど、石膏型でやれば、細かな文様も表現できます。石膏型での技法。 面倒でも面白い。

ブーツ型 鉛筆立て YouTubeはこちら

再生回数 430回、時間:2800分

たたら作りの鉛筆立てを作ります。この応用で、スニーカーの形や色々な形の展開が可能です。 可愛いブーツの形をした鉛筆立てがあれば、職場や家庭でも、きっと人気になります。 この作品は陶芸教室では、誰かが必ず作る定番になって来ました。型紙のスペックを追加しました。

飛びカンナ文様 蓋物 YouTubeはこちら

再生回数 340回、時間:2700分

だれでもやりたい飛びかんな。でも一寸難しいかな。今回は、蓋物を作陶して、飛びカンナを使ってみました。 飛びカンナは思っている以上に簡単で、刃を当てる角度さえ覚えれば誰でもできる技術です。失敗してもいいんです。 失敗したら、化粧土を削り落として、又、塗り、飛びカンナを掛けます。 それでもだめなら、化粧泥なしで。 ビデオの中の織部の作品は化粧度なしです。でも、これだけ、綺麗な文様が出ます。


焼成サンプルの活用で素敵な作品を|絶対失敗しない陶芸技法


陶芸用の釉薬は様々なものが市販されています。 陶芸教室にも、沢山の釉薬がおいてあると思いますが、陶芸作品の良し悪しを決める大きな要素の一つが釉薬の選択と施釉です。

陶芸の失敗の多くは施釉にあります。 作陶から、素焼きまでは上手く行っていたのに、本焼きが上がって見ると、自分の思っていたものと大きく懸け離れていて、がっかりすることは、皆経験してますよね。

思わずたたきつぶしたい心境になったことありませんか。

やはり、施釉は難しいし、でも、ある程度ノーハウをつかめば、作品の出来栄えが格段に良くなるのも確かです。

そこで大事になるのが、焼成サンプルとその活用です。

焼成テストピースの活用

釉薬の色目・発色は、いろいろな要素で変わるのはよくご存じの通りです。 メーカーの違い、生産ロット、厚掛け、薄掛け、焼成(還元焼成、酸化焼成)でも、そしてベースとなる土の違いでも大きく変わります。 なんとなくそう思っていても、ついつい妥協して本焼きをしてから後悔するケースが多いですね。

そこで登場するのが、焼成のテストピースです。(半磁土と信楽の赤で、先日作って見ました。今後、信楽の白のサンプルと、重ね掛けなどのサンプルを作る予定です)。

このテストピースは、印花、黒、白化粧土、黒呉須、藍呉須が塗ってあります。私たち、陶芸の素人はこの焼成サンプルをもっと活用すべきですね。

陶芸のベテランやプロになればなるほど、多くのテストサンプルを作ります。

写真では、インクなどで色目が変わってしまいます。 本当の色は現物のみです、使っている粘土と釉薬で、実際に焼成して、それを参考にして、釉薬や釉薬の厚みを決めます。

単にこれだけですが、このテストピースで、厚掛け、薄掛け、化粧土の種類、呉須(黒、青)、下絵具の発色など、いろいろな要素が分かります。

少なくとも、この焼成サンプルを見れば、特定の作品に釉薬を掛けた時の仕上がりが分かります。 陶芸の釉薬の選択にとっては絶対必要なものです。 これで、釉薬の選択に迷いがなくなります。


陶芸の釉薬


黄瀬戸とタンパン

胆礬は昔から黄瀬戸、灰釉などのワンポイント模様として重宝されています。 胆礬を水で濃く溶き、釉掛けした釉薬の上にワンポイント模様として塗ります。濃い部分は焦げた感じになり、薄い部分は濃緑になります。濃い部分は流れ気味になります …

焼成サンプルの活用

釉薬の発色や、化粧土、下絵具の色目などは、釉薬の種類、メーカー、生産ロット又は、下地の粘土などで大きく色目が変わって来ます。
粘土毎に焼成サンプルを作って、発色、流れなどを参考にして施釉をするようにしましょう。

 

施釉の裏技とヒント

織部 レース文様

施釉にはいろいろなテクニックがあります。

違った種類の釉薬の重ね掛け、同じ釉薬の二重かけ、撥水材の使った蝋抜き、掛け分けなど、知っておきたい施釉のヒントや、裏技を紹介します。