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- 1 ベンホーガン モダーンゴルフII
- 2 Five lessons, Modern Fundamentals of Golf 日本語訳『モダ―ンゴルフ』
- 3 Five Lessons 五つのレッスンとは
- 4 Lesson 1 グリップ
- 5 Lesson 2 Stance and Posture スタンスと姿勢
- 6 Lesson3 アドレスから、バックスウィング、Top
- 7 ワッグルの重要性
- 8 バックスイングの順番
- 9 TOPでの上半身と下半身の捻転
- 10 ホーガンゴルフの心髄 ホーガンプレン
- 11 スウィングプレンを意識する為のスウィングドリル
- 12 Lesson4 トップ~ダウンスウィング~フィニッシ
- 13 ヒップターンとエネルギー
- 14 Lesson5 ホーガンスウィングのエッセンス
- 15 正しいインパクトを得るためには
- 16 どうしたら、正しいTopポジションになるの
- 17 正しいアドレス
- 18 まとめ 絶対なれるシングル
ベンホーガン モダーンゴルフII
ゴルフをする人は、ベンホーガンの名前は皆知ってます。今は故人ですが、米国ゴルフPGA64勝の史上最高がゴルファーの一人と言われます。
1948年には年間トーナメントで10勝も上げます。1953年には、マスターズ、全米オープン、全英オープン等、出場したメジャーの大会を年間3冠、その年は全米プロとのスケジュールが重なってしまって、出場していません。出ていれば、グランドスラムを達成していたかも知れません。 これだけで、ベンホーガンが如何に偉大なゴルファーだったかが分かります。
(ベンホーガンについて詳しく知りたい方は、ウィキペディアに詳しく書かれてます。
ベンホーガンで有名なのが『ホーガンのスイング理論』がです。ホーガン理論のスイングのパートは、「ベンホーガンのモダーンゴルフI」で詳細を書いてますので、こちらの記事を参照して下さい。
このブログは、更に、ホーガン理論の中でも、ゴルフの根幹となる部分
Five lessons, Modern Fundamentals of Golf 日本語訳『モダ―ンゴルフ』
ホーガンの著作ですが、最も多くのゴルファーに読まれたゴルフの手引書です。この著書は、彼の全盛期過ぎに書かれた物ですが、ゴルフスイングのメカニズムについて余すことなく伝えています。
この本は、今でもアマゾンなどで販売されてます。
私もゴルフを、1970年頃にアメリカのニューヨークで始めたころに買った本の一つがこの本で今でも、私のゴルフのバイブルとして持ってます。
『Ben Hogan’s Five Lessons』『Five Lessons The Modern Fundamentals of Gof』と言う本です。 日本語訳の本が今でも売られておりますので、購入をお勧めします。
You Tube動画でも、彼のスイングは世界一綺麗なスウィングと言われています。
Five Lessons 五つのレッスンとは
この本の目次を見ると、以下の五つが基本的なレッスンとなってます。
- The Grip グリップ
- Stance and Posture 姿勢と構え
- The First Part of the Swing スウィングの前半
- The Second Part of the Golf スウィング 後半
- Summary and Review まとめ
ホーガンのスウィングの真髄は、そのグリップにあると言われますが、私には、4番、5番のスウィングの基礎が非常に参考になります。
私がゴルフを始めた70年代のゴルフクラブは、ドライバーは全てパーシモン(柿の木)パワービルトが有名でした。
アイアンは小さなヘッドのタイトリストでした。スウィイト スポットは兎に角小さくて、アイアンは3番から。 今の道具と比べるとそれは難しいクラブで、ボールは飛ばないし、上がらないし、初心者にとっては大変な時代でした。
現代のクラブやボールは、飛躍的に改良されてますが、長いクラブボールを自分が狙ったところに正確に飛ばすと言う基本的には何も変わりません。
Lesson 1 グリップ
グリップに関しては、ゴルファーそれぞれの、手のサイズ、握力等の様々な要因がありますので、スクエアー、ストロング、ウイークでも、その人にに合ったグリップで良いのではないかと思います。
どれが合うかは、これは沢山のボールを打って自分で探していくしかありません。
シニアのゴルファーは筋力がありませんので、飛距離を出すと言う意味で、どちらかと言えば、スウィングのエネルギーが伝わり易いストロンググリップが良いと思います。 フック系のボールの方がランで教理が稼げます。
ホーガンの理論に戻って、グリップのキーポイントを列記すると:
グリップはオーバーラッピング:
右手の親指と人差し指で出来たVは顎を指す。
グリップの一体感の出し方:
右手の親指と人差し指を外したら、左と右手の一体感が増す。左と右手でグリップした状態で、テークバックを取り、トップで右手の親指と人指し指をクラブから外します。(指を伸ばす)
左の親指はショートサム:
ロングサム(親指を伸ばして、グリップ)だとバックスウィングのトップで、必要以上にヘッドが下がり、タイミングが狂ってしまうと述べてます。。
ホーガンは、1946年に左手のグリップを1.2cm程、左回しに戻したそうです。
それにより、左手グリップ親指がシャフトの真上に位置するようにしたと書いてます。 ベンホーガンは、有り余るパワーの為、時々出るフックに悩んでました。左手を若干スクエアに戻す事と、右手の親指と人指し指を軽く握る事により、右手が勝ちすぎてフックになることをを改善したと思われます。
ストロング過ぎるグリップや、右手の力が左より勝ったグリップになると、右手首が折れ、クラブフェイスが被った状態でインパクトする事になり、極端なフックが出る事は皆経験してますね。。
安定したゴルフスウィングのグリップの練習:
毎日30分は正しいグリップをする練習をするようにとも書いてます。
この偉大なゴルファーでも、これほどグリップにこだわっているのですから、われわれ、アマチュアはもっと、やるべきですね。
調子が悪いと言って、練習ボールを打ちまくるだけの自分にもう反省です。ゴルフは、グリップとアドレスが基本。
Lesson 2 Stance and Posture スタンスと姿勢
この章で、ベンホーガンは、正しい、アドレスと姿勢は、単に打つ方向を決めるだけではないと力説してます。
正しい、スタンスと姿勢は、スウィング中の完璧なバランスを作るのみならず、足、腕、体が正しく機能すると言ってます。
スタンスの幅:5番アイアンで両足の間隔が肩幅、それを基準にウッドは広く、短いアンアンは狭くなると言ってます。
足の方向の重要性: 右足は、前を向き、左足は、ターゲット方向にやや開き気味が基本。
左腕の位置: 前から見て、腕とクラブが、一本になるようにグリップします。又、両腕と肘はスウィング中に出来るだけ体に近づけます。
両腕の肘: 左のそれぞれの骨盤を指すようにします。
正しいアドレスと姿勢があれば、手、腕、足、体は正しくその機能を発揮します。 そのうえで大事な事は、足、腕の内筋(Inside muscles)の使い方の重要性を説いてます。
Lesson3 アドレスから、バックスウィング、Top
正しいバックスイングをすれば、足、お尻、肩、腕、そして手は、ダウンスウィングに向けて、パワー溢れる連携をします。
ワッグルの重要性
ワッグルは、アドレスから、バックスイングのスタートをスムーズに行う為の大事な動きです。
ワッグルは文書では説明し難いのですが、プロゴルファがアドレスに入るとクラブを前後、又ワッグルの動きは、文章では説明しにくいので、You Tubeで動画を見てください。動画で、ベンホーガン自身のスウィングが見れます。 そのアクセス数の多い事。は、上下にクラブヘッドを動かしてます。この動作を言います。
ワッグルの動きは、文章では説明しにくいので、You Tubeで動画を見てください。動画で、ベンホーガン自身のスウィングが見れます。 そのアクセス数の多い事。
ワッグルは、左手が主体となります。ワッグルは手だけで行い、肩は動きません。
これを、読んでみて自分の間違いに気付きました。右手主体で、ワッグルをしていた為、手が体から外れて行きます。左手でやれば、左手と体の距離はそんなに大きく変わりません。
バックスイングの順番
バックスイングの順番:
ワッグルに続く体の動きの順番は、手⇒腕⇒肩⇒ヒップです。ダウンスイングの順番は、この逆となります。即ち、腰⇒肩⇒腕⇒手⇒クラブ。
練習場にいったら、周りを見てください。この順番が間違っている方が沢山います。
バックスウィングでは、手、腕、肩はほぼ同時に動き、腕が、ほぼヒップの高さに達すると、ヒップが引っ張られ、それに伴い、左足が右に引っ張られます。トップでは、背中がターゲットを向きます。
ホーガンは、ほとんどのゴルファーが、肩の回転を止めて腕だけでクラブをトップまで動かす。と書いてます。フルターンしているかどうかのチェックは、バックスウィングが終わったところで、顎が、左肩に当たっているかどうかでで判断出来ます。
書くのは簡単ですが、やって見て下さい。 顎が左肩に当たるまで回すには、相当な捻転と筋力が要ります。ハンディー5下の人は、左肩のウェアーの部分が擦り切れている人もいます。 女子プロは服の肩の部分に口紅がついたりしています。Topが取れれば、飛距離は大幅にアップするでしょう。
TOPでの上半身と下半身の捻転
ヘッドスピードを出すためには、上半身と下半身の捻転が大事です。飛ばないゴルファーは、背筋を使った捻転がありません。
テークバックで、下半身が動き過ぎると、捻転は生まれません。
腰の回転のタイミングが早すぎても回り過ぎも肩とヒップの間に、テンションが生まれません。このテンションこそが、ダウンスイングへの鍵となり、深刻な問題を引き起こします。
Topの位置では、ヒップが45度、肩が90度まで(背中がターゲットを向く)回転するイメージです。
もう、一つの大事なポイントです。 右足はアドレスの位置から動きません。 クラブを右足にあてて、これが動かないようにバックスイングする練習をします
ホーガンゴルフの心髄 ホーガンプレン
有名なホーガンプレンです。このホーガンプレンこそが、この人の真髄と言えます。
アドレスした姿勢を飛球線後方から見ている図をイメージしてください。 ボールから、肩まで真っ直ぐな線を引きます。 ホーガンはこの線をガラス板に例え、ガラス板に丸い穴を開け、ここから、首を出し、これがスイングプレンですと言ってます。 スイングはこのガラス板に沿って行います。
スイングが、このプレンから外れるとガラス板は粉々に砕けるでしょう。アライメントも、トップやフィニッシュの位置もこのプレン上にあると言う事です。このコンセプトで、ホーガンはTopの位置などをなくなったと書いてます。
ダウンスウィングのプレンは、バックスイングの内側を通る事になりますが、このガラス板から、飛び出さなければ、ほぼプレン上でスウィング出来てます。
スウィングプレンを意識する為のスウィングドリル
両肘を体につけた上で、テークバックを腰高さまで、そしてダウンスウィングから、フィニッシュまでを腰の高さまで振り子のように振ります。これを連続で繰り返してます。
この時 大事なのが腕は体の動きに連れて動き、手はなにもしません。きっちりとグリップをしているだけです。この時に自分のホーガンプレンを意識して振ります。
これは、スウィングプレンをしっかり意識する為のドリルです。
Lesson4 トップ~ダウンスウィング~フィニッシ
ダウンスウィングは、ヒップを左に回すことで始まります。
順番は、ヒップ⇒肩⇒腕⇒手。この順番でスウィングすれば、連鎖反応で、最大のスピードとパワーでフィニッシまで行きます。しっかりとスウィングプレンを意識します。
第3者に飛球線後方から見てもらい、プレン上で振られているか確認して貰います。
左ヒップと大腿部の筋収縮で回転します。と言う事は、筋肉が引っ張られて伸びている事が必要で、これは、正しいバックスウィングで、初めて起きます。
本当に言葉では説明し難いのですが、テークバックで、下半身は出来るだけ動かさず、上半身を説明した順番でつくると、背筋にすごくテンションを感じるはずです。 下半身が動いてしまうとこのテンションは生まれません。
ヒップターンとエネルギー
ヒップターンによって連鎖的に起きる反応は、大きなエネルギーをを生み出します。 この時、手は何をするのか? 答えは何もしないのが正解です。ダウンスイングの連鎖反応で、腕がヒップの高さに降りて来るまで、腕も手も何もしません。
TOPから、ヒップが左に回ることにより、腕はヒップの高さまで降りて来ます。
これでクラブは縦に降りて来ます。即ち、コックが溜まったまま降りて来て、コックは自然にリリースされ、インパクトで最高のヘッドスピードでボールを叩く結果になります。
Lesson5 ホーガンスウィングのエッセンス
ここにベンホーガンのゴルフ理論のエキスがまとめられてます。
正しいインパクトを得るためには
- ダウンスウィングは、ヒップを左に回して始める事
- フィニッシまで、ヒップ、肩、腕、手を一体に hit thorugh する事。(打ち抜く。ボールに当てに行かない。)
- インパクト直前から、左手のローテーションをする事。左手のローテーションとは左腕二の腕返しと言うやつです。 多くのゴルファーが左手首を甲の方に曲げて打ってますが、これは、悲惨な結果を招きます。
この前提条件としては、バックスウィングのTOPが正しい位置にある事。
どうしたら、正しいTopポジションになるの
- 正しいワッグルをする事。左手でワッグル。
- バックスイングを、手、腕、肩、ヒップの順番で
- バックスイングが、ホーガンプレン上である事
この前提は正しいアドレス。
正しいアドレス
- スタンス
- 姿勢
- 正しいグリップ
まとめ 絶対なれるシングル
以上、文字にすると沢山のチェックポイントがあるように思いますが、そんなに沢山はありません。
アドレス、バックスイングの順番、正しいTop、ダウンスイングの順番、手のロー手ション、そしてフィニッシュ。この時、特に重要なのが、スイングプレンをしっかり意識する事。
上手い人は、このホーガンの基本に近いスウィングを、ハンディーの多い人はだいたいこの反対をやってます。 大きな筋肉や捻転を使わずに。。腕だけでクラブを上げて、腕の力でボールに当てに行く。
その結果、ダフリ、トップ、スライス、フック何でもありの結果になります。ああ~無情!
薪割りするのに、斧を手だけで振り下ろしている様なもので、薪に当たらないし。
Topから、コックをほどいて、ボールを叩く人は折角のパワーがインパクト前に放出され、インパクトでは、全くエネルギーのない結果(ボールがへなちょこ)となります。
くぎ打ちで、手首を解いてくぎを打ったら、釘は打てません。 蠅たたきでも、手首を先に緩めたら、蠅は逃げて行きます。
ゴルフが上手くなりたかったら、今のゴルフをこの『ファンダメンタル オブ ゴルフ』に照らし合わせて練習をすれば、80台のゴルフって、実現不可能な夢ではありません。 それはあなたの夢ではなく、ターゲットです。
最後に、この本の中で、ベン・ホーガンはゴルフは結果ではなく、原因を考えようと言ってます。又、ゴルフは所詮はミスのゲームとも言ってます。
正しい基本に則り、日々考える練習をして行けば、相当のレベルのゴルファーになる事は間違いありません。
「ベンホーガン モダンゴルフ理論I」の記事も合わせて読んで、しっかり練習してください。
絶対シングルゴルファーになれます。