ノーマン陶芸悠々 自分でも半信半疑 染付作品:弘法さんも選ぶ染付道具


毎週月曜日はお楽しみの日。 それは、本焼きや素焼きが出来てる日なんだよ。 ちょっとわくわく。朝一番に窯場へ行くと、いや熱い。 この猛烈な夏の暑さなのに、窯が4台位動いていて、その発熱たるや、半端じゃね。。 でも、まだ窯出し出来ていないよう。  残念でした。

午前中は、抹茶茶碗の作陶、あの少し派手目の、そして、少し小ぶりのやつを作ってみたい。 トンボ、だんご、へらは、先週作っていたので、後は簡単。。

こんな感じの作品なんだけど、5000円~数万円まで。 抹茶茶碗としては、余りすきじゃないけど。。。これ、イッチン描き + 上絵付なんだよ。 これやってみた~い。。って感じ。

本当はもう一つやりたかった技法が、抹茶茶碗に螺旋状の筋を付ける技法なんだけど。。抹茶茶碗を薄く挽きます。 そして、胴から肩にかけて、螺旋を2~3本入れます。 これって半端なく難しい。 轆轤師さんにお願いすると、いつものようにだんごで成型。 薄く挽きます。

そして、両手の指一本ずつを内・外から当て、指をずらして轆轤の回転を上げて、そのまま、勢いよく挽上げます。 そうすると、綺麗な螺旋が壁の凹凸で出ます。 これ瞬間的な動作で、ビュー。。はい終わり。 本当に瞬間的。 どうやったのと聞いも良く分からない。 やってる職人さんもよう説明できない。

要するに、感覚的な技法なんだよね。 理屈を説明すれば、内外の指のずれで、薄い壁が内から押し出され、外から押し込まれて、その指の組み合わせが、上に上がって行くと言うことなんだけど、一周したら、一段あがり、又、一周したら、さらに一段上がっていくと言う仕組なんだよ。

これが、高速の轆轤の回転で、瞬間に行われる。。。だから、こればっかりは、なんどもなんどもやって、感覚で覚えるしかない。 流石にこればっかりは出来ないと最初から諦め。。でも、いつかはやったると思いながら。 こればっかりは、超轆轤師の技。

 

そうしているうちに、午前が終わり、窯出しができたと聞いたので、窯場へ。 待望の絵付けの還元焼成が出来る。 発色は? だみの斑は? 線の濃さは? わくわく、どきどき。 だって初めての大物の磁器の絵付けだから。。期待しない訳はない。

これみて。 地肌の真っ白な美人に仕上がりました。 すげ~。。。当たり前だよね。 磁器なんだから。 そしてだみは、む。。む。む。もう一つ。 少し、斑がある

でも、、自分を慰める意味で”うまくなったな。。”と心のなかで呟く。。でも、本音は、もっとうまくなりたいと思いながら。 後の作品はどうなった?

ふと横の方を見ると、綺麗な作品がそこにある。

 思わず”きれ~! これ誰の作品?”と口に出して言ってしまった。

薄い青磁の下に、花柄の絵付け。。。そこに窯出しをしていた絵付師さんがいたので、”この絵付け綺麗ですね!”とお皿を見せた、同時にはっと気が付いた。 ”これ、おれの作品?” 自分で信じられない。

線描きの濃さも均一、ダミされた葉の部分の筆斑はほとんどない。 少し、濃さにバラツキがあるけど。この方がリアル感がある。 なによりも、嫌いな”御本”が出ていない。 更に、薄い青磁にあまり斑がない。

やっぱり、磁器と青磁では御本は出難いのだ! でも、写真ではこの作品の良さは通じにくいな。 現物は本当に綺麗ですぐにでも売れそう。 そして、冷静に見直しみると、葉っぱだみが少し薄かった。 上の市松の濃いだみ位にすれば、もっと絵が引き立つだろう。

もう一つついでに、鉄綿花の花だけど下の絵付けの写真を見て貰えば分かるように、薄だみをしたんだけど、この薄だみのグラデーションが消えている。 厳密には消えていないのだけど、青磁の青で目立たなくなっている。 これも勉強。。釉薬をイメージした絵付けをしないとだめなんだな。。そして、青磁の僅かな不透明が、斑を隠してくれるメリットもある。 と。。いつまでも満足をすることを知らないノーマンであった。
先日のブログにこんなことを書いてますね。

ーーーーーーーーーーーー
だみは今日は少し薄くして見ました。 葉っぱのだみは、下の骨書きが見えますね。 薄だみにすると斑が出やすいのですが、この程度であれば、大丈夫かなと思います。月曜日に絵付け師の先生に見せて、必要であれば、だみを重ねたいと思ってます。

白い花びらですが、超うすだみをすることにしました。 白で仕上げて、本焼きが終わったら上絵付けをしてもいいのですが、 これだけ薄だみで、斑がでないかのトライです。 そして、もう一つ、グラデーションの練習も。 薄だみをさらに薄めて、僅かに色がつく程度にしました。

この薄だみを筆に塗って、筆先に僅かの水を付けます。 そうすると、最初は、水でだみすることになります。 そして、この溜りを広げるにしたがって、呉須が筆から送り出され徐々に、呉須の濃さが増して行きます。 結果的に、グラデーションが付きます。

いい感じに仕上がりました。 有田の朝顔は、もう少し色が濃かったかと思いますが、この程度の明暗は出したかった。

ーーーーーーこんな感じで、狙った通りの結果が出ているんですね。

これも新たな発見。 自分のブログがちゃんと記録になっている。 そして、今回の成果は思い通りの結果になっている。 原因=結果 これが分かれば鬼に金棒。 次に繋がる。 失敗は失敗ではない。 成功のための失敗なんだと、どこかで聞いたようなセリフが思い浮かぶ。

陶芸スクールの友達と今後の自分陶芸の進むべき方向について話したりするんだけど、その人が”とみさんは、絵が上手いから、そっちの方向を目指したら”と言ってくれてます。 絵付けをしていると本当に楽しいし、そうかもしれないななどと思ってます。

”なんとなく、染付は卒業かな”とも前回のブログに書きましたが、もう少し、頑張ろうと思います。 先日絵付け師さんから、だみについてまた指導をうけました。”富田さんは、塗りやすいところから、だみしてる”私(絵付け師さん)はだみの終わりの形を決めてだみします。”だって。

これ以前にも教わったことばだけど、やっと分かった。 だみの終りとは、作品を傾けて、そして、筆を寝かせる余分な呉須を筆に戻すところなんですが、 これが出来ないのは最後の形が分かっていないからだ。

この意味を理解できる人は少ないでしょう。 だみをやって、経験を積まないと。。分かりにくい。

今週ご飯茶碗に絵付けをしてこの最後の形を意識して、手を動かしたら、いいだみが出来ました。 そして、もう一度基本に戻ると:

    • 1.だみ筆には、たっぷりと呉須を含ませる。 そうしないと、呉須が溜まりません。(溢れない程度)
    • 2.溜まった呉須を筆先でひっぱることは大事で、筆先を地肌に絶対あててはいけない。
    • 3.でももう一つ大事な事が、呉須は、その後も安定して筆先から流れ続けていかないといけない。 途中で、呉須の流れが止まると、筆で溜まったごすだけを引っ張ることになると、筆先が地肌を触る。
    • 5.最後に来たら、作品が傾き、筆は終了のポイントに来て、筆を寝かせれば、余分の呉須は筆に戻る。

最後に筆から出る呉須の流れと量は、筆の傾きで調整します。立てれば流れ、寝かせれば止まる。これを覚えておいてください.
私は約一ヵ月でここまで来ました。
いい呉須と筆があれば、万全。 ”弘法筆を選ばず”と言う言葉があります。 でも職人さんにそれを言うと”選ぶよ”と一言でした。 道具ほど大事なものはないとのことですよ。

それでは。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です