陶芸の釉薬


黄瀬戸とタンパン

胆礬は昔から黄瀬戸、灰釉などのワンポイント模様として重宝されています。 胆礬を水で濃く溶き、釉掛けした釉薬の上にワンポイント模様として塗ります。濃い部分は焦げた感じになり、薄い部分は濃緑になります。濃い部分は流れ気味になります …

焼成サンプルの活用

釉薬の発色や、化粧土、下絵具の色目などは、釉薬の種類、メーカー、生産ロット又は、下地の粘土などで大きく色目が変わって来ます。
粘土毎に焼成サンプルを作って、発色、流れなどを参考にして施釉をするようにしましょう。

 

施釉の裏技とヒント

織部 レース文様

施釉にはいろいろなテクニックがあります。

違った種類の釉薬の重ね掛け、同じ釉薬の二重かけ、撥水材の使った蝋抜き、掛け分けなど、知っておきたい施釉のヒントや、裏技を紹介します。


ワンモア ステップアップ陶芸 施釉と焼成サンプルの活用


陶芸は失敗の連続ですね。 私の失敗でもっと多いのが施釉です。

作陶までは、一生懸命作っているのですが、施釉をいい加減にやると、本焼きを見てがっくり来ることが実に多いですね。

下の抹茶茶碗は、飴釉に白萩を少量たらして、前面の景色を作ったものです。 飴釉と言うと、結構綺麗にかかる釉薬で、失敗フリーと言ってもいい釉薬です。

施釉の失敗では、下の粘土との相性や、作品とのマッチングみたいなものを考えないと、後で泣きを見ます。

この大事なツールとなるのもが焼成サンプルですね。 私の行く楽寿荘の陶芸教室には、良いサンプルがなく、自作をすることにしました。

各テストピースには:

  • 菊の印花・・・・溜りや、濃い施釉の色合いを見ます
  • 化粧度・・・・・・白と黒の化粧土の発色を見ます
  • 呉須・・・・・・・・黒と青呉須の色合いを見ます
  • 全面施釉・・・・薄掛けの施釉です

写真でも、それぞれの状況がよく分かりますね。 このサンプルを見ながら、どの選択をするか、また、薄掛けか濃く掛けるのか? 出来れば、作品をつくる構想の段階で、施釉まで考えておいた方がいい作品ができるのではないでしょうか。

このテストピースは、半磁土です
 こちらが、信楽の赤

半磁土と赤に同じ釉薬を掛けただけでも、これだけ違います。

例えば、6番の織部ですが、白と赤粘土では、色味がこれだけ違います。 私の好みであれば、赤粘土の作品には、織部は使いたくないですね。 でも、白の織部は綺麗です。 でも、印花に溜まった色と、薄掛けの色味は全くちがいますね。 どちらを選ぶかは、個人の好みでしょうが。。。この様にテストピースを見れば、焼き上がりの結果が見えますので、その作品にベストの釉薬の選択が出来ます。

この精度をさらに高めるために。。

  • 信楽白サンプル・・・・・陶芸教室でもっとも使用頻度が多い。 個人的には余り使いませんが。。。
  • 2重掛けサンプル・・・・例えば、天目とそば釉=金色の点々 天目とナマコなど・・・その他、皆さんが沢山の2重掛けをやってます。
  • たんぱん・・・・・・黄瀬戸への濃さ・・・・・濃さで、薄い緑になったり、こげ茶になったり、でもこの濃さの調整が難しいですね。
  • 呉須濃度サンプル・・・・骨描き、だみ用(3種の濃さくらいで)

以前に紹介したYokkoさんの作品にもこんな技法が生かされてます。

Yokko-san補足:
お雛様は二組とも、赤土と白土の組み合わせと透明釉薬のみで出来ています。上が灰透明で赤が少し緑かかる。下が、石灰透明。

画像

この程度の焼成サンプルを準備しておけば、陶芸の技術がランクアップするのは間違いないと思ってます。

それ以上に、焼成サンプルを眺めながら、どの釉薬を掛けるかなどを考えて、本焼きが想像できるのは楽しそうです。。

これらのサンプルは、陶芸教室にプレゼントしたいと思ってます。