たたらで作るマルチフェイス 花瓶 本焼き編


今日は久々にYouTubeに動画をアップしました。陶芸の動画は結構人気があって、すでに1650人以上のチャンネル登録者があります。 どちらかと言えば海外の方達が多いです。

多分陶芸人口が少ないのでしょうね。そして、海外への情報の発信は余りないのかな。。。YouTubeに沢山の陶芸を中心とした動画をアップして来たんですが、動画で紹介した作品の本焼きを紹介する場(方法)がありません。

そこで、YouTubeのフォーラムに問い合わせをしたら、回答が来た。 結論は公開されているビデオの改変は出来ないという事でした。 やっぱり、そして、それであれば、Part II見たいにして、作品を載せ、オリジナルの動画へのリンクをはったらどうですか?という回答でした。

なるほど、今まで、ギャラリーとして動画をアップしても全く反応がなかったのでその方法は余り効果ないかと思ってました。

しかし、Part IIとか、続編〇〇〇〇であれば、読者の興味は引くのではないかと思います。 そのテストが今回の”たたら作り 山小屋 Part II 本焼き編”です。 もう少し、解説を入れたらいいでしょうね。 皆さんのご意見をお願いします。 2分ほどの作なんですが、もう少しかなと思います。 アイデアあれば、教えて下さい。

ところで、オリジナルの動画にも、Part IIの案内があります。 これで、本焼きに興味がある人は、直接こちらの動画にアクセスできるようになります。

染付14面マルチ花瓶 本焼き

 

この作品ばかりは苦労しますね。 これで何作目だろう。最近でも、これで、5作目くらいかな。お陰で、作陶の方は間違いなく上手くなってます。

いろいろな小紋を書いてきたけど、その書き方が難しい。全面に呉須で描いて行くわけですから、夫々の小紋の描き方も難しいし、そして、基本的な骨書きの色の濃さや、直線描きも難しかった。

そして、もう一点の難しさ。 それは焼成。 全面の絵付けですから、どの面も傷をつけたくない。 見つけましたよ。やり方。コロンブスの卵みたいなもんですけど。

それは、首を下にして焼成する方法です。

首の上は釉薬が塗れません。ではどうする。 金の蒔絵の技法です。 焼成が終わったら、漆を塗り金粉を蒔きます。 これが上の写真です。

18面マルチ花瓶 本焼き

これは如何ですか? それにして、よくもこんな作品を考えたもんだと、自分自身で感心してます。

この作品全面、レース文様を付けてます。 やり方は皆さん分かりますよね。 たたらを作った時にレースを被せて、麺棒で圧着して、文様を転写させる。

蓋の三角形もたたらで、落下を防止する意味で、中にボスを付けてますが、取り扱いが難しいために、ふえき糊で軽く接着してます。 多分、この作品は花瓶としてでなく置物でしょうから、この方が良いと思います。 施釉は、青磁で仕上がってます。

真か右の写真のように逆さまには置かないでしょうが、これも可能です。

多面花瓶飾り

いろんな置き方で楽しむのが多面花瓶

一度作って見て下さい。 正四角形と正三角形の組み合わせだけです。 後は一つ一つを面取りして張り合わせて行く忍耐力があれば、だれでもできる作品です。

でももし小紋の染付をしたいのであれば、しっかり練習をしてやって下さい。

最初はレース文様か、黒天目などの一色の施釉で仕上げた方が良いかと思います。

YouTube動画


馬上カップの製作と染付


馬上カップを作って見ました。 作陶は電動轆轤で、脚の部分は削り出し。
製作の手順は:

  • 作 図: 自分のイメージする作品を方眼紙に描きます。そして、焼成での収縮率考慮した作陶図を作成。 土により、収縮率が違いますが、この場合は縦方向15% 横方向を17%として計算します。 この作図は、次の道具を作る元資料になるだけではなく。作陶時の形状を決めます。
  • 道具の製作: トンボ、だんご、へらを図面に合わせ作ります。
    作 陶: 電動轆轤で作りますが、道具を使い同じものを作ります。そして、大事なことは脚の部分の高さを間違わない様に作ります。
  • 削 り: 削りは湿台を使い、カップを伏せた状態で削りの作業をします。手順は、①底の
    高さを削る。②高台を削る。③脚を削る ④ カップの削り仕上げ ⑤高台内の仕上げ。全ての削りは、湿台に載せてやります。

こちらは、ミニ馬上カップの素焼き品です。こちら粘土は信楽の白。

この作陶も通常の馬上カップと変わりませんが、道具は作品に合わせて作ります。 道具なしでは、同じ形状のものを作るのは非常に難しくなります。こちらの作品は、通常の馬上カップとミニ馬上カップです。 ミニ馬上カップは、ゆで卵のエッグホルダーとしても使えます。

通常の大きさの馬上カップは磁器土。真っ白な地肌に染付が映えます。

ミニカップの陶土の方は同じ絵付けでも、少し温かみがある感じで、どちらかが良いかは、好みと言わざるを得ません。

こちらが、ミニ馬上カップのギャラリー。このカップを作った理由は、大量の同じ作品をつくる練習と、そして、いろいろな呉須の色見本として、染付をやってます。 今回使った呉須は、京呉須、筋呉須、瑠璃呉須、唐呉須などその発色のテストも兼ねてます。

下絵具 色呉須 色見サンプル

呉須でも、最近は多彩なものが売られています。下のお銚子のギャラリーみたいな絵付けも面白いです。

呉須を薄く溶き、水彩画の感覚で絵付けをすれば、これ位の発色はします。


陶芸が上手くなるための自作道具


陶芸を愛する皆さん、楽しい生活を送られていることと思います。 陶芸の面白味は造形の面白さだけではなく、実生活で自分の作品が使えるし、お友達に差し上げたり。

でも、陶芸って幅が広いし、人に差し上げる為には同じものをセットで作ったり、喜んで貰うためには作品のレベルを上げて行く必要があります。 それは、少しレベルアップの陶芸なんです。 今日は、あなたの陶芸のレベルを少しアップ出来る自前の道具を紹介しますね。
こちらは、私のブログに良く出て来る湿台(しったと呼びます)です。これは電動ろくろを使う人には必須のアイテム。

手回し轆轤の紐作りでも使えるようになれば、かなりレベルの高い作品になります。 主には削りの為に使いますが、湿台は特に大量の同じものをつくるのに有効です。

この湿台は、左が大型の鶴首の花瓶用、右がずん胴のビアマグように作ったものです。 これらの大きな作品を軽量に自分の意図するフォルムに仕上げるためには絶対必要です。

土は、けずりカスやリサイクルした質の悪い粘土を使います。こちらの方が折角の資源を無駄にすることがありません。

こちらは2種類の測りです。 ワイヤー製のハンガーなどを切って曲げて作ります。 左が高台測り、高台の半径をこれで決めて同じ作品を作ります。片方を中心にそして片方で、高台の外周を描きます。 この線を基準に高台を削ります。
そして、右は胴ばかり。花瓶などの胴の大きさをこれで測り、大きさをチェックします。 こちらが”三種の神器”。 これは私が勝手にそのように呼んでいるだけなんですが、京都の清水焼の窯元で使われている道具です。
こちらは、エッグベーカー用のもので、左は皆さん良くご存じの”トンボ”です。トンボは作品の高さと横幅を決めます。 作陶時にこれで測っておなじものを作ります。 トンボを使って測り易いように上には竹べらを付けてトンボを吊るした形で使います。右側のトンボは蓋用、左が本体用です。

右の二つの木製の小手が、だんごとへらです。 だんごで作品の内部の形を決め、そしてへらで最終の形とどべなどを取り仕上げます。

へらには、斜めに刃が付けられており、だんごよりも数ミリ大きく作られてます。

トンボは竹を加工して切り出しナイフなどで加工して使います。 だんごとへらは、1cm位の厚みの木材の平板に図案を写して、鋸で切り、最終はやすりで仕上げます。

これらの道具をつくる為には、方眼紙に実寸大の図面を描きます。そして形が決まったら、土の収縮率を掛けて、作陶の寸法を出します。例えば、横であれば、10~20%、縦方向であれば、15~17%など、収縮率が分からなければ、メーカーに問い合わせたら教えてくれると思います。

私も以前は、適当に作品と形、大きさを頭で考え、作陶をしてましたが、終わってみると当初とは全く違った作品にほとんどなってました。 言い方は悪いですが、この場当り的なやり方ではいつまでも上手く行かないし、技術アップは難しいと思います。

是非チャレンジして見て下さい。


マルチフェイス(多面)花瓶の制作


今日は月一度の楽寿荘での陶芸教室の日です。 この陶芸教室の費用は3000円で、好みの粘土1kgで先生の月毎のテーマか、自分の好きな作品をつくることも出来ます。

ま~、自由作品をつくる教室で、この費用に全ての費用が含まれています。 粘土、焼成、釉薬などの費用全て。

今月のテーマは土鍋で、耐熱用の土が準備されていました。私は紐作りの丸い作品は余り好みでないので、最近はもっぱらたたら作りの作品をつくります。 土鍋は土を購入して自宅でエッグベーカーをつくる予定です。

その替わりに、以前につくった14面花器をつくりたいと思います。

これが以前の作品で素焼きまでは完了してますが、これをどのように仕上げるか迷っていて、取り敢えず自宅に保存してあります。

各面の接合部の角がシャープで、洗練された仕上がりです。 この良さを生かすにはどうしたらいいか?

この花瓶はこのような形でも使えます。 首の部分を除けば14面になり、私は勝手に14面花器と言ってます。

作陶の方法はたたら作りで、15個の部品をどべで貼り合わせてつくります。

そして、こちらが本日の作品です。 この作品の特徴は、全てのパーツが5mmのたたらで作られてます。

3枚の長方形を貼り合わせて三角形にしてます。作品としては、一応18面。

そしてたたらには、レースを押し当てて、その文様が出てます。

粘土は信楽の白ですが、今のところ半乾きで色は黒くなってますが、数日で真っ白に乾燥します。

ちょっと、この横置きは首が長くて、余り良くないかも知れませんが、この様な形でも使えます。 上の3角形の板は、取り外せるようにしてますので、取り外して、一輪挿しにも使えるようになってます。

レース文様をつけるだけで、ちょっとエクセントリックな中近東の置物のような雰囲気があります。 もっとも乾いて、施釉をすればイメージはごろっと変わる可能性もあります。

レースの文様をくっきりと出すためには、織部や飴釉などを使った方が文様がくっきりと浮かび上がり綺麗な仕上がりになるのではと思います。 心配は接合部の剥離ですが、たたら板で全ての角を叩き締めしてますので、大丈夫と思います。

この作品の成功のカギは、如何に角をシャープに仕上げるかです。其の意味では、冒頭の作品はほぼ完ぺきな出来ではないかと思います。数を重ねる内に、質が徐々にアップして来ているように思います。

完成したら、このブログに掲載します。


ノーマン陶芸放浪記 丸花瓶朝顔の染付&下絵具着色


今日は、テレビの番組でRizapのCEOが登場してました。あの「結果にコミットする」と言ううたい文句で急成長しているダイエットの企業です。 と思っている人も多いと思うのですが、ダイエットだけではなく、ゴルフ、ホーム雑貨などなど、多くの会社を買収して急成長をしています。

この会社の創立者は40歳で、24歳の時に健康関連の会社を立ち上げたそうです。その時ははライザップの企業名は使っていなかったそうですが。。共通の経営スローガンは、「結果にコミットする」だそうなんですが、経営の業績の悪い企業を買収して、それを短期間に黒字化しているそうです。

その経営手段は優秀な人材を社外から、リクルートして経営を任せるそうです。 もとユニクロの情報管理の責任者を情報管理に、又、元、倒産会社を数年で黒字会社にしたCEOなど、自分より年上の優秀な人材も次々に登用してます。年間20名位の人材を社外から、社長自身がリクルートして、そして、その人に経営を任せる。

ライザップの宣伝も上手いですね。 次々に有名な人を宣伝に採用して、その結果をテレビで連日に流して、強烈なアピールをやってます。 「ライザップって一体いくらかかるの?」と思う人も多いと思うのですが、ダイエットで、3ヵ月で40万円、ゴルフ2ヵ月で30万だそうです。 ワオ~。 高け~と思う人も多いでしょう。 でも、これって「3ヵ月で結果が出なければ、全額返金」だそうです。 もちろん、いろいろな付帯条件が付けられていると思いますが。

この金額が安いと思うのか、高いと言うのかはその人の価値判断ですが、テレビに出て来る有名人の結果を見ていると、安いのではないかと思います。

なるほど、「結果にコミットする」か。 これって大事ですよね。 結果目標と期間を設定して、何時までに、何をやるのか。 そして、それを達成するためには何をなすべきかを明確にする。 そして、いろいろなその道の専門家の意見や教えを「素直に聴く」。

ノーマン陶芸放浪にも、ある程度の目標は設定していますが、これほど明確に目標は持ったことがありません。 例えば、染付が上手くなりたいと言う目標を持っても。 いつまでにとか、何を持って上手くなったと言えるのかなどの目標が明確ではありません。

もう一度、自分の陶芸を見直したいと思います。 例えば、「来年の枚方工芸展に、染付作品を出展する」。これって具体的ですよね。 上手くなりたい、でも、その結果の判定は究極は、第三者が見てどう思うかですから。 それには好みの問題はありますが、人に見せれる作品との自信が持てるようになれば、それで立派な結果にコミットすると言う事かも知れません。

又は、マイカルで染付作品を売ってみるでも良いかと思います。 これは更にハードルが高くなりますね。

染付作品への挑戦は続いています。 今日は、大き目の丸花瓶の染付です。 猛暑の夏に似合った絵と言えば、やはり、夏の花「朝顔」。と言うことで、ネットでいろいろと検索して見て写真やイラストを印刷して、そこから、自分なりの絵柄を作りました。 今回は「朝顔と金魚」とテーマに選びました。

下書きはHBの鉛筆で。 本によっては、下書きはH3などの硬めの鉛筆がいいと書いてあります。 その理由は油の含有が少ないからだそうです。 でも、絵付けの職人さんはHBが良いと言います。 取り敢えず、HBで書いて、描き終わったらはたきで余分な鉛筆や粉をはたきで掃います。

そして骨書き。絵付けの命はやはり、骨書き。一つ一つの線を大事に、且つ、大胆に勢いよく書いていきます。 今回は、線を細く描くのが難しかったですね。 呉須の濃さの問題かと思い色々と調整して見ましたが上手く行きません。
もしかしたら、巻軸(面相筆)がすり減ったり、抜けたりして寿命が来ているのかも知れません。 この寿命の判断を絵付師に確認したいと思います。
話は変わります。こちらはプロの絵付師さんがコーヒーカップに下絵具で着色したもので、桜の花の絵付けで、花びら一枚一枚、そしてしべが細かな、イッチンのラインで描かれています。 最初見た時は上絵付かなと思いましたが、下絵付けなんです。 これビックらポン!! 下絵具でここまで繊細な色の表現が出来るんだ。 私たち陶芸教室のレベルの人間は、下絵付け絵具は兎に角、塗りたくるもんだと思ってます。 桜の花は、淡いピンクの色がグラデーションで描かれてます。

窯元が使う絵具ですので、質も価格も高級なものなんでしょうけど。 来週、これを購入してこようと思います。 一色、10グラムで300円程。

今回は新たな事にチャレンジして見ます。 綺麗な呉須での染付が終わった作品に、敢えて、下絵具で軽く着色して見ました。 上の職人さん風に。と思ったんですが、私の安物の液体下絵具では、結構難しくて、写真のようになりました。 金魚と蕾は、赤と白を混色してピンクを作って着色です。 それ以前に呉須の染付に、色を入れると言うのはどうなのかと思いますが、テストです。

ところで、だみですが、今回の葉っぱのだみは濃さを強くしてあります。 この球面へのだみは非常に難しいですね。 球面のカーブが大きいのと、朝顔の葉っぱを大きく書いてますので、呉須もだみ筆にたっぷり含ませてますので、量が多過ぎると流れてしまいます。少なすぎても、呉須が広がってくれません。

洪水を3回起こして、カンナで削る羽目になりました。でも、これ位仕上がれば、何とかなると思います。 斑が余りでない事を祈るばかりです。