陶芸鋳込み タンブラーの削り仕上げと装飾。染付絵付け 


タンブラーの鋳込みについて掲載して来ました。

鋳込みの技術はこんな簡単な形状で、一体型の石膏型であれば、泥漿の作り方を間違わなければ、そんなに難しくありません。
 鋳込みついて一点。 左の写真が鋳込みで作ったもの、鋳込みの作品も削りが必要です。内側は削る必要はありませんが、外側の石膏に触れている部分は軽く一皮剥く感じで削りをします。 磁器土ですから、硬めに乾燥した状態で超硬カンナで削り仕上げます。
高台周りなども仕上げてやります。 又、口縁も竹べらで余分な土を切り落としてますが、口当たりの部分ですので、削り仕上げをします。

タンブラーの装飾 染付

鋳込みの技術は何と言っても、同じ作品が沢山出来る事。 この作品は、本焼きの完了の状態で、150mm以上の大きさになりますので、これを轆轤で挽くのは轆轤の相当の技術がないと、この直線的な作品を作るのは難しいでしょう。 これが鋳込みの良さですね。 質の良い原形であれば質の良い作品がいくらでもできます。 でも、それで、終わりではありません。どう仕上げるか。 装飾、そして、釉掛けと言う次のステップが待ってます。

今度のものは、染付の仕上げをして見ました。 植物画と蝶の絵付け、そしてアクセント的に轆轤線を入れて見ました。

呉須を使った染め付けの方法については、私の別のビデオを見て貰って基本を理解して練習をしていただければ、だれでもある程度は描けるようになります。

上の写真の葉脈を見て下さい。まだまだプロの域には達しませんが、この線は面相筆で描いてます。ここまで、細く、ある程度揃った線が描けるようになれば、どんな絵でも描けます。

蝶を沢山描いてますが、所詮、線と線との組み合わせですから、集中力と根気があれば、この程度の絵付けは誰でも描けます。

絵付師さんから教わっている中でもっとも大事なことは、線の濃さを出来るだけ均一化させることだそうです。 薄い線描きや、濃淡に斑があると迫力のある絵付けにはなりません。

日本伝統の小紋 ”麻の葉”の絵付け YouTube

日本にはいろいろな伝統の文様があります。小紋と言います。 これらの文様は、着物などに多く用いられたものですが、陶芸にも多く使われてます。 例えば:

  • 七宝、りんず、麻の葉
  • 青海波、網目等
  • 動物 鶴、亀、鳥、馬、鹿、猪
  • そして、良く用いられる植物。桜、梅、紅葉、菊、松、竹等々

これらの文様の描き方はポイントを押さえれば、それほど難しくはありません。このタンブラーなどにこの様な絵を配することで、あなたの作品のレベルがぐっと高まります。

 これが麻の葉。基本的には、沢山の直線の組み合わせだけです。6本の直線の組み合わせですが、これだけの麻の葉を描くには相当の集中力と持続力が要求されます。

本焼きが仕上がると、線が抜けていることに気付いたりして、この作品も線が一本抜けてます。 さてどこでしょう? 探して見て下さい。今気づいたんですが、2本ですね。鉛筆での下書きをしてますので、鉛筆の線に惑わされて抜けが出ます。

この作品は小物の花瓶、又は置物として使います。三角と四角のたたらの組み合わせ、14面のマルチファイスと勝手に言ってますが、麻の葉の絵付けは、4面にしてます。

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陶芸鋳込みの技法 原型作りから鋳込みまで


陶芸の技法っていろんなものがあるもんですね。手回し轆轤での紐作り、たたら作り、型作り、電動轆轤つくり、そして鋳込みなど。

今日はその鋳込みです。長い間、鋳込みをやって見たかった。あの石膏型に文字通りのドロドロの泥を流し込んで。

でも、それには又又、多くの技術が必要なんです。それを一から習得していくのもこれ大変。又、チャレンジの始まり。 これはとても、一人ではできない。 これが私の鋳込みの初体験です。

取り敢えず触りの部分から、鋳込みは何ぞや当たりが分かっていただければいいかな!

自分で鋳込みで作ったタンブラーを家で使っているんですが、水一杯を飲んでも、本当に旨い。 それを紹介します。

鋳込み型と原形

左の写真が鋳込み型の型を作るための粘土原形です。

粘土原形は乾燥させずに半乾きになったら削り仕上げをして、そこで石膏を流して、型を取ります。

そして、窯の近くに放置して乾燥させると原形は乾燥でちぢみ、石膏型は逆に膨張するため、逆さまにすると、粘土の原形がころりと出て来ます。。。。なるほど!

”やったー!”と思わず心の中で呟く。 まるで子供が欲しかった玩具が手に入った時のような喜び。。。

この原形はお役目ごめんで廃棄。 もう一度型の原形に使えないのかなと思っても使えないそうです。その理由は良く分かりませんが、多分に石膏が付着しているのと、粘土がカチカチに乾燥しているからだと思います。
そして出来上がったのがこの原形。石膏型の取り方に興味がある人は多いでしょうが、それ程難しくはありません。石膏袋の説明を見れば出来ます。

この型は一体型ですので、轆轤面に伏せて、3cm程の間隔を空けて塩ビ―シートで囲います。そして、石膏を流します。又、いつか動画でも作ります。

泥漿作り

これで、鋳込みが出来るぞと思いながらも、まだ作業が残っていた。 泥漿を作らねば。 泥漿と言うのは、磁器土を水に溶かしたものに、珪酸ソーダを足したもので、どろどろの、釉薬の濃ゆいもの見たいな液体の土です。

泥漿の作り方には二つの方法があります。①生の磁器土、②磁器土の乾粉を使う方法。 今回は②の方法です。

先月から、磁器土の削りカスと失敗作の粘土を貯めていましたので、これを原料に使います。余談ですが、磁器土、再生が効きませんので、廃棄するのは勿体ない。 では手順を。

  • 削りカスと塊を分ける。何故かと言うとカスと失敗作品では、水の含有量が違うからです。 泥漿をつくるには、水の量を計算してつくります。
  • 乾燥した粉を、篩(ふるい)に掛けます。 60番程度の篩は相当目が細かいので、砂粒程度のものが溜まります。 その粉を天日に当てて乾燥。
  • 粉を計測して。 ちょうど3kgありました。
  • 水に加える。 水の量は、粉が溶けた時に一番上が、水の上にくる程度に。 固めにします。
  • 今回は、1500ccの水に対して、粉を入れました。 水をバケツに入れて、上から降りかけるように。 ドバっと投入するとだまになってしまいます。そしてゆっくりと沈殿させ、全てを入れ終わったら、軽く上から押さえてやって、水を含ませてやります。
    手で攪拌。乾燥した粉がないように、且つ、だまは潰して行きます。 今回は、もう一度、60番の篩を通してやりました。 これで、土の準備完了。

泥漿作り 珪酸ソーダ―(水ガラス)

上の作業で、質の良い泥漿が出来ました。このままで石膏型に流し込んでも、短時間では鋳込みは出来ません。珪酸ソーダ、俗にいう水ガラスを加えます。

珪酸ソーダ―の量は、土の5%程度が基本です。この場合は乾粉3kgに水を1500cc加えてますので、0.3%程度にします。厳密には、土の水分含有量などを計算した上で設定しますが、今回は、熟練した職人さんの感も生かし、この値です。

3000グラム X 0.03=9グラム。 9グラムと言えば、小さじ3杯ほどの量です。

少し硬めだった泥漿に、僅か三杯の量の珪酸ソーダ―を加えて掻きまわすと、トロトロとした感じになります。このとろとろの具合を見て、珪酸ソーダの適切な量を決めています。

そして、もう一度、別のバケツに篩にかけて、移し替えます。この理由は二つあって、だまを取る。 そして、空気を取ると言う事だそうです。 どちらも、型に流し込んだ際、不具合の原因になります。

鋳込み作業

 

あとは鋳込むだけ。 ここまで出来たら鋳込みの準備は完了。石膏型は乾燥させておきます。

鋳込みのやり方は、YouTubeにビデオをアップしましたので見て下さい。

主な手順は以下の通り。

  1. 泥漿の攪拌: 泥漿を良く攪拌。流し込み用の容器に篩を通して泥漿を移します。
  2. 泥漿の空気抜き:容器を揺らして、泥漿の空気を抜きます。
  3. 泥漿を流し込み:中央に流し込むようにして、上までいっぱい。表面張力している泥漿に強く息を吹きかけ、型に泥漿がはみ出す程度に。型の肉厚は30mmありますので、外へ流れることはありません。
  4. タイマーセット: 事前にキッチンタイマーで、時間をセット。 今回は10分ほど。泥漿の水分が石膏型に吸い込まれて硬化して行きます。 ですから、この硬化したものが、作品の肉厚になります。 時間が短ければ、薄く。長ければ厚い作品になります。
  5. 泥漿流し出しの準備: バケツにたたら板2本を載せ、余分な泥漿をバケツに戻す準備をします。
  6. 泥漿流し出し: 10分経ちました。 型を胸の辺りに両手で持って、バケツの上で逆さまにして、泥漿を流します。 そして、たたら板の上に暫く放置して、余分な泥漿を流し出してやると共に、硬化した泥漿をさらに乾燥させます。 時間にして10~15分程度。
  7. 鋳込みの取り出し: タイマーのブザーが10分で鳴りました。、型と硬化した泥漿の間に僅かの隙間が、 型をげんこつでコツコツとたいたいてやり隙間を少し大きくします。

そして、トチを載せ、型を反転。 ゆっくりと型を外してやります。非常に柔らかいですから、慎重な作業が必要です。

”何と言う事でしょう” そこに、綺麗な原形通りの作品が滑り出して来ました。

思わず拍手をしてしましました。 これって感動もの。 だって、夢の鋳込み第一号です。

これを乾燥させて、後は削りです。

PS:トチと言うのは皆さんご存じないかも知れませんが、写真の下に見える、磁器製のもので、トップが少し傾斜したもので、お茶碗などの焼成に使ったりします。 これを使う事により、均一に歪みなく乾燥して縮んでくれます。

YouTube

百聞一見にしかず。 ビデオを見て下さい。

 


Youtube 動画 Top10 (再生時間)過去30日


世界中に広がるYouTube動画ですが、累計再生時間(分)でのBest10をリストして見ました。 陶芸愛好家の方々が多い事で、やはりハウツーもののビデオが良く見られてます。

このリストにはありませんが、累計で16000回の再生回数のものもあります。 何度見ても、これが一万回の再生かと思える内容なんですが、作者には分からない基準で、閲覧者は見ているのでしょう。 この要因が分かれば、もっといいビデオをつくる事が出来るかも知れません。

累計再生回数は24万回、そして、チャンネル登録者は570人にもなって来ました。海外からの登録者が多くて、ビデオの内容にオリエンタル 又は、日本の文化を感じてくれているのでしょうか?

チャンネル未登録の方は、是非チャンネル登録をお願いします。

動画の最後に私のプロフィール画像が出てきますので、これをクリックして頂いたら登録できます。

たたらで作るレース文様作品 花器&大皿 作陶  YouTubeはこちら

再生回数 3000回、時間:7200分

たたらで作るレース文様ですが、読者から作り方が上手く行かないという質問がありました。 レースの文様が上手く出ない時の対応は①レースをしっかり粘土に密着させる。②化粧土の濃さは、少し固めに。。マヨネーズくらい。 ボトルの上澄みを別容器に移し、下の濃い部分を使う。③はけ塗りは、化粧土を上から置いていく。。特に一回目は ④化粧が乾いて、光沢がなくなり、べたつかなくなるまで、レースを剥がさない。 これらのポイントを守れば、大丈夫です。

干支犬を作ろう YouTubeはこちら

再生回数 1500回、時間:7700分

2018年の干支は”犬”。南部の陶芸教室で干支制作。60名の参加者があり、3クラス。 応募者は90名、この時期になると干支つくりが欠かせません。このビデオを見て作りましょう。 粘土450gと少ない道具で出来ます。2時間程で、世界唯一の干支が。

袋物制作 風船を作ろうYouTubeはこちら

再生回数 990回、時間:6500分
陶芸で覚えておきたい袋物の制作。 その中でも覚えておきたい風船。 ランプシェード、アロマポット、フクロウなどなど、花瓶の制作からもう一歩進んだ技術

手ろくろでつくる抹茶茶碗 YouTubeはこちら

飴釉・白萩 322g 120 x 75mm

再生回数 990回、時間:5900分

久々に抹茶茶碗を手ろくろで作ってみました。 抹茶茶碗は、簡単そうで奥が深い作品で、何度やっても満足が行くレベルになりません。 電動轆轤でやれば、30分ほどで出来るのですが、個性的な作品には、手ろくろが良いかと。。。2点を作って見ました。 もっと、ざっくりしたものにしたかったのですが、 いつもの癖で、丸く綺麗なものになりました。

風船で作る蓋物技法YouTubeはこちら

再生回数 976回、時間:5500分

今日はちょっと変わった風船からつくる蓋物のやり方を紹介します。このビデオは、電動轆轤で作ってますが、手回し轆轤で、紐作りリが出来る人は、風船も簡単に作れますね。 風船から、蓋物を作ります。 陶芸は楽しい技法の一つに加えて下さい。

お雛様をつくろう Series I YouTubeはこちら

再生回数 1000回、時間:5300分

正月が過ぎて、あっと言う間にお雛祭り。陶芸でのお雛様つくり。今回、お雛様作りをシリーズで紹介します。 今回はそのシリーズ Iです。 比較的簡単なお雛様作りです。

紐作りの基本 YouTubeはこちら

再生回数 410回、時間:3500分

陶芸の技術の中で、紐作りは基本中の基本と言えます。 ビギナーにとって最も大事な技術ですが、熟練者でも、芯が出なかったり、重すぎるなど、悩みを抱えている人もいます。 もう一度、この基本技術を見直しましょう。この技術のレベルは格段アップします

陶芸 石膏型で作るネックレス YouTubeはこちら

再生回数 500回、時間:3000分

陶芸で大玉のネックレスを作ります。でも、珠が大きいと首に掛かる重量も大きく、肩が凝るそうです。 その為に大きなものは、中を空洞にして、軽量化をします。 でも、2mmは難しい。 石膏で玩具のゴム玉を型取りました。小さいけど、一応割型。 この発展形が鋳込み用の石膏型ですね。 ネックレスやブローチなど、石膏型でやれば、細かな文様も表現できます。石膏型での技法。 面倒でも面白い。

ブーツ型 鉛筆立て YouTubeはこちら

再生回数 430回、時間:2800分

たたら作りの鉛筆立てを作ります。この応用で、スニーカーの形や色々な形の展開が可能です。 可愛いブーツの形をした鉛筆立てがあれば、職場や家庭でも、きっと人気になります。 この作品は陶芸教室では、誰かが必ず作る定番になって来ました。型紙のスペックを追加しました。

飛びカンナ文様 蓋物 YouTubeはこちら

再生回数 340回、時間:2700分

だれでもやりたい飛びかんな。でも一寸難しいかな。今回は、蓋物を作陶して、飛びカンナを使ってみました。 飛びカンナは思っている以上に簡単で、刃を当てる角度さえ覚えれば誰でもできる技術です。失敗してもいいんです。 失敗したら、化粧土を削り落として、又、塗り、飛びカンナを掛けます。 それでもだめなら、化粧泥なしで。 ビデオの中の織部の作品は化粧度なしです。でも、これだけ、綺麗な文様が出ます。


Yokko-san  陶芸記事 お雛様つくり


お雛様つくり

投稿日: 2018年1月14日
3月のお雛様向けのYokkoさんのお雛様を紹介します。このお雛様の作り方はこちらの記事”お雛様を作ろう”を参考にしてください。

直近の作品で高さは90mm程。 釉薬:3号石灰 土: 信楽白、赤

座りびな 信楽 白、3号石灰透明
立ち雛 信楽白、赤 釉薬:灰系透明

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お雛様を作ろうシリーズ YouTube動画3作


3月3日はお雛祭り。 陶芸でつくるお雛様3種類を作って見ました。全て、たたら作りですので、冬の寒い中、室内でも作れる作品です。 下の写真は作陶が終わったばかりのもので、これから、乾燥させて素焼きをします。

YouTube動画もそれぞれの作品で、3種類アップしてますので、これらのビデオを見て頂ければ参考になると思います。

お雛様をつくろうシリーズ I 座りびな

下の作品は陶芸仲間のYokkoさんの作品です。 お雛様は、白粘土黒い部分は、素焼き後に呉須で着色されてます。 ぼんぼりと黒の台があるだけで、結構華やかになってます。

こちらが、型紙です。あくまでも参考ですが、A4サイズに印刷をして、参考にして作って下さい。

 

 

お雛様をつくろうシリーズ II 立ち雛

こちらもYokkoさんの作品。この作品は、白粘土と赤が使われてます。 3号石灰であれば、赤粘土の部分は、茶色に仕上がりますが、釉薬は灰系透明です。 こんな色に仕上がります。

 型紙 粘土は、信楽白 600グラム、 信楽赤300グラム、半磁土 60グラム(頭用)

お雛さまをつくろう シリーズ III 座りびな

陶芸仲間で作られている代表的な作品です。 小さな子供さん、お孫さんなどへのひな祭りのプレゼントに是非チャレンジしてください。