陶芸 大鉢の染付と本焼き


 長い間、大鉢の製作に取り組んで来ましたが、左の写真のように本焼きが上がりました。

半磁器土の作陶から始まって、磁器へ。直径約30cm位の、言わば尺に近い大きさの作品ですが、作陶の方は電動轆轤であれば、30分ほどで出来るようになりました。強い気持ちを持って臨めばなんでもできるもんです。

フォルム的にはもう少し、高台をスリムにして、横幅をもう少し広げる形が良いかと最終の作品を見て思います。そうは思いませんか? 人の好み次第と言うこともあるでしょうけど。

4kg程度の土で、20cm程の筒上げが出来れば、技術的にはそれほど難しいとは思えません。土が2kgもあれば、30cm位の筒上げは出来ますから、後は横に伸ばす量の土があれば十分。少し筒上げを厚めにすると言う意味です。

後は装飾。磁器土を選んだのは、やはり装飾は伝統の染付をやりたい。そこで、今日は染付の出来について書きます。

そして何と言っても難しいのが、施釉です。この作品でも苦労しました。なんせ、作品がデカい。通常の釉薬のバケツでは小さすぎて施釉が出来ない。そこででかいポリバケツに釉薬を移して施釉するんだけど、なかなか釉薬が綺麗に掛からない。指の痕や、釉薬のしずくの流れが残り、この修正が非常に難しい。

修正は、釉薬が完全に乾燥した段階でやります。濡れている状態では釉薬を少しずつ、剥いで行くのが難しいからですよ。剣先などのカンナで、削ってはならして行きます。

大鉢 蔦の絵付け

 アイキャッチ画像に使った作品で蔦を絵付けして見ました。呉須の深い青が磁器土の白い肌に、鮮やかにに発色してます。口縁の部分の口紅も上手く行きました。写真の茶色に見える部分です。
実は削り仕上げの時に高台を削り過ぎて、底中央に一円玉程度の穴を開けてしまいました。高台の高さを測定しての作業でしたが、どこで間違ったのか。

と言うことで、植木鉢に急遽変更したもので、置物としても、そして植木鉢としても使える作品です。
では、細部を見て見ます。写真はギャラリー形式で。

だみの濃度のバラツキは、これだけの葉っぱをだみしますから、同じ呉須を使っても最初と最後では、濃度がだんだんと薄くなって行くのは当たり前ですよね。 骨書きの要領と同じで、どれだけ描いたら、呉須を補充するのか決めておく必要があります。

プロの職人さんの評価は、骨書きのむらをもう少し抑える。特に、薄い線は無くして骨書きを均一にすれば、全体がもっと引き締まるとの事でした。素人としては十分だけど、プロの目にはそう見えるそうです。 その通りですね。 素人の私の目にも。

大鉢 龍の染付

 内外に龍の染付をして見ました。

少し、描き過ぎたでしょうか。描き始めるとあれもこれもになってしまう悪い癖。

龍は縁起物ですので、気に入ってくれる人もいるかな。

次は細部をギャラリーで。

龍はやはり迫力がありますね。前述の龍の顔をもう少し目立つように下記の通りたい。上絵で、龍の口に金の珠を咥えさせたり、龍の目を赤にしても面白いかも。でも、折角、染付で仕上げたのだから今回はこれで行きます。

中鉢 花々の絵付け

こんな作品です。他のものと比べると一回り小さな作品。

色んな花々を描いて見ました。正面内側に見えるのが菊の絵付け。菊の花に舞う、蝶々と小鳥なども描いて見ました。そして、この作品のメインポイントは、外側に描いた、菊、梅、そしてユリの花でしょう。 もう少し、生きたのびやかな線が描けたらいいなと思います。

これらの作品の出来の評価は読者にお任せしますが、素人の陶芸家の作品としては、それなりかと。 他に4点ほどの作品もあり、絵付けのモチーフは違いますが、概ねこの程度の仕上がりになってます。
この7点だけの作品だけでも、ミニ個展でも開けそう。でも、目の肥えた陶芸愛好家はどう評価するのか? 他人の評価は怖いな。。。

最近の作品はだんだんと大きくなって来てます。取り敢えず、このシリーズは終了。 そして今は、尺皿を2点ほど。 一点の半磁器は底割れが出てました。削りで全て除去したつもりですが、素焼きでどうなるか?

そしてもう一点は、40cm程の大皿。これは100%磁器土。内側に鎬を削りで入れて見ました。40cmものの大皿を分割して、手彫りで20分割の鎬をつくって行く作業は結構大変でした。昨日素焼きに出して来ましたのでどう仕上がるか。

 


陶芸鋳込み タンブラーの削り仕上げと装飾。染付絵付け 


タンブラーの鋳込みについて掲載して来ました。

鋳込みの技術はこんな簡単な形状で、一体型の石膏型であれば、泥漿の作り方を間違わなければ、そんなに難しくありません。
 鋳込みついて一点。 左の写真が鋳込みで作ったもの、鋳込みの作品も削りが必要です。内側は削る必要はありませんが、外側の石膏に触れている部分は軽く一皮剥く感じで削りをします。 磁器土ですから、硬めに乾燥した状態で超硬カンナで削り仕上げます。
高台周りなども仕上げてやります。 又、口縁も竹べらで余分な土を切り落としてますが、口当たりの部分ですので、削り仕上げをします。

タンブラーの装飾 染付

鋳込みの技術は何と言っても、同じ作品が沢山出来る事。 この作品は、本焼きの完了の状態で、150mm以上の大きさになりますので、これを轆轤で挽くのは轆轤の相当の技術がないと、この直線的な作品を作るのは難しいでしょう。 これが鋳込みの良さですね。 質の良い原形であれば質の良い作品がいくらでもできます。 でも、それで、終わりではありません。どう仕上げるか。 装飾、そして、釉掛けと言う次のステップが待ってます。

今度のものは、染付の仕上げをして見ました。 植物画と蝶の絵付け、そしてアクセント的に轆轤線を入れて見ました。

呉須を使った染め付けの方法については、私の別のビデオを見て貰って基本を理解して練習をしていただければ、だれでもある程度は描けるようになります。

上の写真の葉脈を見て下さい。まだまだプロの域には達しませんが、この線は面相筆で描いてます。ここまで、細く、ある程度揃った線が描けるようになれば、どんな絵でも描けます。

蝶を沢山描いてますが、所詮、線と線との組み合わせですから、集中力と根気があれば、この程度の絵付けは誰でも描けます。

絵付師さんから教わっている中でもっとも大事なことは、線の濃さを出来るだけ均一化させることだそうです。 薄い線描きや、濃淡に斑があると迫力のある絵付けにはなりません。

日本伝統の小紋 ”麻の葉”の絵付け YouTube

日本にはいろいろな伝統の文様があります。小紋と言います。 これらの文様は、着物などに多く用いられたものですが、陶芸にも多く使われてます。 例えば:

  • 七宝、りんず、麻の葉
  • 青海波、網目等
  • 動物 鶴、亀、鳥、馬、鹿、猪
  • そして、良く用いられる植物。桜、梅、紅葉、菊、松、竹等々

これらの文様の描き方はポイントを押さえれば、それほど難しくはありません。このタンブラーなどにこの様な絵を配することで、あなたの作品のレベルがぐっと高まります。

 これが麻の葉。基本的には、沢山の直線の組み合わせだけです。6本の直線の組み合わせですが、これだけの麻の葉を描くには相当の集中力と持続力が要求されます。

本焼きが仕上がると、線が抜けていることに気付いたりして、この作品も線が一本抜けてます。 さてどこでしょう? 探して見て下さい。今気づいたんですが、2本ですね。鉛筆での下書きをしてますので、鉛筆の線に惑わされて抜けが出ます。

この作品は小物の花瓶、又は置物として使います。三角と四角のたたらの組み合わせ、14面のマルチファイスと勝手に言ってますが、麻の葉の絵付けは、4面にしてます。

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